リアル昭和30年代の町並み 富士吉田『月江寺エリア』

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昭和30年代の聖痕とも言える町並みが今に残る、富士吉田市の月江寺エリア。いつも以上に気合いを入れて丹念にレポートしてきたが、今回をもっていよいよ最終章となる。

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月江寺商店街へ続く細い路地にも盛り場時代のスナック街の残滓が遺されていた。

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すでに現役を退いて廃墟となった焼き鳥屋。このトタンのサビ具合と外れかけの窓枠は、ある意味芸術の域に達していると思う。

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そしてこの通りにも猫氏が多かった。猫目線で一枚。

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こちらのスナックはまだ現役のような雰囲気。

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社交業組合とコカコーラのコラボですか。何とも珍しい組み合わせ。

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商店街から少し入ったところにあったお店。食事処やまんちゅ。

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月江寺商店街

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さて、いよいよ最後となる月江寺商店街を紹介したい。正式名称は「月江寺大門商店街」という。

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実はこの通り、ウッチャンこと内村光良氏が監督・主演をやった、2006年公開の映画『ピーナッツ』のロケ地になった場所。
地元の草野球チームが、再開発に呑まれる寸前の商店街を救おうと奮闘するというお話。青春コメディのような切り口だが、出演がほぼ芸人で固められているのでそのギャップが何とも言えない。
まったく期待しないで観てみたら、なかなか面白くていい意味で期待を裏切られた。興味のある方は是非ご覧ください。

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商店街はこんな感じで、さすがに盛り場っぽい雰囲気はない。まぁ、一応お寺の門前通りですからね。

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商店街と言えども空き家があるんですねぇ。地方都市の厳しい現実を垣間見た気がした。

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違う角度から。漂う哀愁がすごすぎて直視するのが厳しいっす。。

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アベノミクスの一環で地方創生が叫ばれて久しい昨今ですが、まったくもって創生できていない件。

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ネタかと思えるほどタイムリーな場所にタイムリーなポスターが。力強く「日本を取り戻す」と仰ってますがポスターと背景がまったくマッチしていない。

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さて、そろそろ月江寺商店街のハイライトとも言える建物を紹介しましょうかね。
昭和24年創業の月の江書店さん。今年で創業66年ですね。漫画やプラモなども扱っているとのこと。
いつまでも頑張っていただきたいものです。

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そしてもう一軒。カフェ月光。
大正末期の古民家を昭和初期に岐阜から移築したそうで、かなりノスタルジックな外観。

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是非とも中を拝見したかったのだが、実はこのとき財布が入ったかばんを家に忘れたまま旅に出るという前代未聞の大失態をやらかし、モバイルSuicaのみで二日間過ごしたからコンビニ以外入れなかったという笑い話のような笑えない話がありまして。

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店の前に置かれたカラフルなタイル張りの流し台。

以上で月江寺商店街散策は終了。駅に戻りましょう。

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踏切から月江寺駅を望む。

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ちょっと待ってたら電車が来た。お気づきの方もいるかと思うけど、最初に載せた駅前といい電車といい世界遺産をアピールしまくってるのは、この年に富士山が遺産登録されたから・・というオチ。

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ついでに駅のホームでも一枚。毎度ネタが古くてすいません。なかなか更新のほうが追いつかなくて。

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確かにこの年の富士山の盛り上がり方は今思えばちょっと常軌を逸していた気がしますね。
にわか登山者も急増し世界遺産ブームに湧いた富士山。登山もいいですが、霊峰の麓で忘れられたように静かに佇む昭和30年代の町並みを見に行くほうがきっと味わい深い思い出になると思いますよ。

[訪問日:2013年10月14日]

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