那覇市・栄町市場

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先日書いた栄町社交街の目と鼻の先にあるのが「栄町市場」である。
社交街のゲートがある十字路から見ると、北西側に位置する。

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目の前に立つと、入口からしてすでにただならぬ雰囲気がほとばしっている。
昼間なのに中が異様に薄暗い。

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何とも香ばしいアーケード商店街

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しかしいざ足を踏み入れると、中は思ったよりも明るかった。
ドーム状のアーケードが奥まで続いている。

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案内図を見ると、ここがずいぶん広い市場であることがわかる。
細い路地がまるで迷路のように張り巡らされている模様。

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THE・地域密着という言葉がピッタリの趣きだが、シャッターが閉まっている店もそれなりに多かった。
もう廃業してしまったのかもしれない。

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「秘密基地」って書いてる時点でそれはもう秘密でもなんでもない気がするんですが・・。

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栄町が元々ひめゆり学徒隊の「女師・一高女」の跡地ということは既に触れたとおりだが、市場の中に同窓会があるらしく案内版が設置されていた。

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高校の修学旅行でひめゆりの塔を見学し、夜には戦争体験者の話を聞いた。(今思えば、話の内容的に元学徒隊の人だったような気がする)
そのすべてが衝撃的で、15年経った今でも結構鮮明に憶えている。
ここに来たら、そのときのことを少し思い出してしまった。

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さて、この栄町市場は一体どのようにして生まれたのか。
実際歩いてみると、戦後に自然発生した闇市でしょ?と思いたくもなるところではあるが、実のところそれは誤りである。

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栄町は元々、真和志村の都市計画の中心的存在であった。(栄町社交街の記事参照)
時を同じくして、「大沖縄市構想」という合併を伴う沖縄の首都建設の構想があり、真和志村は栄町をその都心にしようと企図していたらしいのだ。

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都市化への布石として公設市場を開設し、そのときに地名が「栄町」に改められたのである。
1950年(昭和25年)のことである。
そしてこの市場こそが、現在も連綿と続くこの「栄町市場」に他ならないのだ。

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そんな発展への希望だった市場も、半世紀以上が経過し見るも無残な姿をさらしている。
嗚呼、空がキレイだ。

(2ページ目へ続く)

コメント

  1. maru より:

    ネコかわいい!

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