福島・飯坂温泉をゆく ~湯治と書いて“くぎょう”と読む~

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前回に続いて昨年シルバーウィークの旅の話。振り返ると、どうもこのときは大してまち歩きをしなかったようで、すでに4日目になるんですが福島の「飯坂温泉」に行って来ましたよ…というお話。

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福島駅から延びる私鉄「飯坂線」の終点が飯坂温泉。時間にして約20分。
東北を代表する名湯で、なんと開湯は2世紀頃という超古湯でもある。
ゆえに日本武尊にはじまり、松尾芭蕉、正岡子規、与謝野晶子等々歴史にまつわる話も数多く残っている。

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駅を出ると早速芭蕉さん登場。ここに立ち寄ったのは元禄2(1689)年5月のことで、当時はよそ者をもてなす風習があまりなかったとかで飯坂ではかなりしょっぱい思いをしたようです。
興味のある方は『おくのほそ道』をお読みいただければよいかと。

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駅のすぐ裏を流れる摺上川。飯坂温泉は、この川を挟んで旅館街が立ち並ぶ温泉街である。
あー、これあそこに似てるなーなんて思いながら反対側へ行くと。

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うん、やっぱり鬼怒川温泉に似てる。

あー、でもこれならいいかな。と言うのも、この二日前に会津若松の東山温泉に泊まったんですが、渓流沿いの温泉でしてね。川の音が結構うるさかったんですよ。寝れないほどじゃありませんでしたが。

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散策開始

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温泉そのものの歴史が長い飯坂には歓楽温泉街としての歴史もあって、まだ芸妓組合が現役だという。
お堅いのはちょっと…という方も大丈夫。ピンクコンパニオンの派遣サービスもあるようです。

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そして花柳街だった飯坂には遊郭もあったようで、昭和5年の『全国遊廓案内』には「飯坂若葉遊廓」の名で記述がある。貸座敷7軒、娼妓約50人という規模だったようだ。

この時代の名残は残っていないが、戦後は特飲街として賑わったと『全国女性街ガイド』にあるので何か残ってるかもしれない。これについてはまた後ほど。

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駅から川伝いに北へ歩いて行くと、共同浴場の「波来湯」がある。
1994年に火災で死傷者を出した「若喜旅館」の本館が建っていたのがこの場所だそうだ。今ではそんな面影はまったくない。

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道路の反対側には別館。どうも休業中のような雰囲気。まぁ・・そりゃそうだよな。

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波来湯の下は川沿いの公園として整備されていた。いい雰囲気。夜のそぞろ歩きに最高でしょうね。

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これを見て・・今自分が福島にいることを再確認したというか。
というか、あの事故の影響範囲について改めて考えさせられました。

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飯坂温泉名物ラジウム温泉たまごの文字が目につく。
なんでも、「日本最初のラジウム発見の地」という肩書きがあるそうなんですが、これ福島だと風評被害に繋がるんじゃないかとちょっと心配。

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なんだよ・・全然歓楽色ないじゃん、ってブツブツ言いながら歩いてたらやっとちょっと盛り場っぽい雰囲気になってきた。

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そうそう、この場末な感じ。こういうのを見に来たんだよ。
いまいち温泉街の中心部がどこかわからないけど、駅からはちょっと遠かった。ちなみにホテル聚楽の前あたりです。

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左側のスナックにはバーの鑑札が。
特飲街はこのあたりだったのかな。13軒64名というのでそこそこ軒数はあったようですが。

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さて。続いては飯坂温泉の観光拠点とも言える「旧堀切邸」に向かいます。

(2ページ目へ続く)

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