浅草散歩~観音裏の花街~

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歌舞伎にはじまり、演劇、映画などなど。
大衆娯楽の中心地であり発信地であり続けた、それが浅草という街。

娯楽街のみならず歓楽の街でもあった浅草には、東京六花街にも数えられている浅草花街が今なお現役で存在している。

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そんなわけで久しぶりにやってきた浅草。まぁ人の多いこと・・
3連休最終日だからそりゃそうか。(訪れたのは3月)

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仲見世通りもカオスなことになっている。。朝9時半だよまだ?
みんなどんだけ浅草好きなん。っておまえが言うなよ。

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人混みは大嫌いなので颯爽と裏側へフェードアウト。こっちは快適そのもの。
どうでもいいけど仲見世通りの裏側ってこんな風になってるんだ。

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浅草寺みたいなベタなとこに来ると、訪日外国人(つってもほとんど中国人だけど)がいかに最近多いか思い知らされることになる。
行動が目に余ることも多々あるけど、まぁ日本経済に貢献してくれているわけだからありがたい話なんだけども。

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観音裏へ

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さて、浅草寺は華麗にスルーして裏側へ回り込む。通称「浅草観音裏」と呼ばれるエリアへ。
雷5656会館がお出迎え。

浅草花街は、ざっくり浅草二丁目~四丁目界隈に存在している。

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東京浅草組合(見番)の公式サイトによると、料亭が現在7軒、置屋が23軒となっている。気になる芸者数は、2015年時点で26名。まだまだ頑張られているようです。土地柄、需要は多そうですけどね。

写真は料亭福八。

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浅草花街の誕生は江戸時代中期とめっぽう古く、統合や組織改編を何度かくり返している。さらに大震災や戦災も経験しながら、そのたびに復興し、途切れることなく歴史を今に紡いでいる。

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歩いてるとちょこちょこ古い建物が目につくが、このあたりは戦災で焼けているので戦前の建物は皆無。

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料亭か待合かわからないけど明らかに花街の遺構と思われる雅な建物もちらほら残っていて、視覚を通じてこの町の歴史を感じ取ることができる。

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料亭婦志多(ふじた)。
どうでもいいけど料亭の名前って「夜露死苦」みたいな当て字が多いよね。大抵初見で読めないから、俺試されてんのかな?ってなるのが常。

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そしてその先にあるのが浅草見番。芸者さんの一人でも拝めればラッキーだったけど、残念ながら人の出入りはなく。

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見番の対面、料亭瓢庵(ひさごあん)。
モダンすぎて情緒もへったくれもないけど、最近建て替えなんかでこういう料亭増えてるのよね。

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こちらは公式サイトには紹介されてないので辞めちゃったのかも。屋号は残ってますが。

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昭和30年代の最盛期には料亭102軒、芸者600名だったそうで、それを知ればいかに建物もその数を減らしてしまったかがわかる。いや、建物だけじゃない。芸者さんの数もまたしかりである。

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最近、若い人にお座敷遊びや芸者を知ってもらおうと、プチお座敷体験なんかができる花街もあるというので機会があれば是非行ってみたいと思ってるんだけどなかなか。

まともに行くのは庶民にとってはちょっとしんどいけど、体験だけに価格も割とリーズナブルみたいですよ。

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割烹あさくさ。

筆者はたまたま古い町並みから入り、色街、花街と知っていったクチだけど、普通の人ってどうやって花街のことを知るんだろう。普通のサラリーマンなんて下手したら生涯無縁の世界だと思うし。縁があるのは官公庁のお偉いさんや政治家ぐらいじゃないかって気がする。

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いいところで猫ちゃんがポーズしてくれたおかげでいい写真が撮れた。
こやつ、なかなかやりよるな・・。

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ここも公式サイトに載ってないから出先じゃなくなったのかも。屋号は「梅乃家」のはずなんだけど、GoogleMap上ではなぜか「桜乃家」になってる。
季節によって変わるのかなw

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うん、でもやっぱり桜みたいですね。

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こちらの「一直」さんは一度取り壊されてマンションに。
ぐるなびにも載ってるけど、これぐらいであれば、って値段だった。でも、同じ金額出すなら築地で寿司を食い倒れたい。倒れるまで行ったら会計見てさらに倒れそうだけど(笑)

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これも元料亭のような佇まい。思ったより残ってるなぁという印象だった。

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浅草花街。
戦後を特徴づける整然とした町並みの中に、元料亭やそれに類する古い木造家屋が真新しいマンションやアパート、戸建てに混じって渋い輝きを放っていた。

いかにもな東京の下町風情を味わうことができるのも特筆すべき点だと思う。そんなことを考えながら、浅草六区へ向けて歩き出した。

[訪問日:2016年3月21日]


コメント

  1. maru より:

    黒猫の写真、、、いいですね。
    背景の色とバランスが絶妙です。

  2. とみた より:

    「昭和30年代の全盛期には料亭102軒、芸者600名だった」という情報はどちらを参考にされているのですか?お返信いただけたら幸いです。

    • machii.narufumi より:

      「東京花街・粋な街」という本に載っております。文字通り東京の花街を網羅的に紹介している本で色々勉強になりますので、是非ご一読ください。

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