ラピュタはもうひとつ存在した!和歌山の要塞島「友ヶ島」上陸記

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2014年末。ラピュタすぎることで話題の無人島、横須賀の猿島に上陸した話を書いた。

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記事を書いたとき、ひょんなことからラピュタはもうひとつ存在するという都市伝説めいた事実を知ることになった。
そのときからいつか絶対行こうと思い続けた場所が、他ならぬ和歌山の「友ヶ島」である。

昨年10月にまさかの欠航で涙をのんだ友ヶ島に上陸するため、4週間後にふたたび加太の地を踏んだ。
同じ轍は踏まぬよう、波が穏やかなよく晴れた日を選んだ。

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友ヶ島とは

まず、友ヶ島についてざっくり説明したいと思う。

和歌山と淡路島の間にある紀淡海峡(友ヶ島水道)に浮かぶ無人島群のことで、「沖ノ島」「地ノ島」「虎島」「神島」の4島を総称して友ヶ島と呼ぶ。ただ、我々が一般的に友ヶ島と呼ぶときはもっぱら沖ノ島のことを指す。

島へは加太港から友ヶ島汽船の定期便で約20分。大人往復2,200円と、かかる時間とコストがあまり見合っていない。

友ヶ島はキャンプ(BBQ)や釣りで訪れる人が多いが、旧陸軍の要塞が残っておりラピュタさながらの景観を見ることができる。これを目当てに訪れる人も多い。もちろん筆者も後者の一人である。

紀淡海峡は地理的な問題なのか、結構風や波が強く友ヶ島行きのフェリーもしばしば欠航することがある。当日の朝に友ヶ島汽船のサイトに運行状況が出るので、Webか電話で必ず確認してから出かけたい。

何せ大阪からでも100km近くはあるので、はるばる行って欠航だとあまりに精神的ダメージがでかい。

11時の便に乗るつもりで早目に行ったのに、すでに整理券が終わっており12時の臨時便になってしまった。
休日は普通に混雑するので、駐車場やフェリーの確保のためにもなるべく朝早く行くことをおすすめする。

というわけでようやく出港!
フェリーがどう見ても漁船にしか見えず、あーこれじゃ風や高波の影響をモロに受けるのも理解できるわ。。なんて思いながら20分の船旅をしばし満喫。

島の玄関口、野奈浦桟橋へ到着。いよいよ要塞島へ上陸である。

沖ノ島は全周約6.5km。島内をくまなく周ろうと思うとたぶん1日は覚悟しないといけないが、見どころが島の西側に集中しているので実際のところ3時間もあれば十分だと思う。

この日、以下のルートで散策をしてきた。

第5砲台跡 ⇒ 小展望台 ⇒ 第3砲台跡 ⇒ タカノス山展望台 ⇒ 旧海軍聴音所跡 ⇒ 第1砲台跡 ⇒ 友ヶ島灯台 ⇒ 子午線広場 ⇒ 第2砲台跡

これでだいたい2時間半ぐらいだった。

それでは探検にくり出すことにしよう。

猿島編と同じく、ここから先は気まぐれでラピュタの台詞を織りまぜながら綴っていこうと思う。

すさまじい破壊力を持つ、ロボットの兵隊だよ。こいつが空から降ってこなければ、誰もラピュタを信じはしなかったろう

無人島なので何もないと思ってたら海の家があった。食事のほか、宿泊もできるらしい。
個人的にはここに泊まるならキャンプ場でテント張るのがいいかなー。

その先を左に折れる。ここをまっすぐ進むと灯台や第2砲台跡に行ける。各分岐には指導標が設置してあるので、よほどの方向音痴の人でも迷うことはないと思う。

散策道の雰囲気がだんだん要塞島のそれになってきた。

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第5砲台跡

友ヶ島には、全部で5つの砲台跡がある。旧日本軍により、大阪湾への外国艦隊の侵入を防ぐために明治時代に造られた。

そもそも地図にも載っておらず、終戦までは一般人の立入りが禁止されていた友ヶ島は、まさしく「謎の要塞島」でしかなかった。

大戦では空中戦がメインだったこともあり、結局この島の砲台たちは出番がないまま終戦を迎えてしまう。
そもそもが離島で無人島だったこともあってか、戦跡は比較的良好な保存状態で残っている。

しかし植物の侵食だけはだいぶ進行しており、階段などもずいぶん歩きづらくなっている。雨の日は滑らないように気をつけたいところである。

一段落したらすべて焼き払ってやる!

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小展望台

続いて小展望台へ向かう。紀淡海峡と神島を望む絶景が美しい展望台。

雲ひとつない快晴。

なぜ雲が晴れたのか気になってたんだ。こんな風にならなければ奴らは上陸できなかったはずなんだ

それではそろそろ友ヶ島観光のハイライトをご紹介することにしよう。

(2ページ目へ続く)

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