東京にある歴史体験スポット「江戸東京たてもの園」[1]

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明治、大正、昭和。それぞれの時代に建てられた俗にいうレトロ建築は日本各地まだまだあるにはあるが、老朽化という宿命を背負いやがてその生涯に幕を閉じなければならない日が訪れる。
お江戸・東京で、そのような古くなった文化的価値の高い建造物を一ヶ所にまとめて保存している博物館が小金井市にある。

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それが小金井公園内にある「江戸とうきょうたてもの園」。開園は1993年。
実はこれ、両国の駅前にある江戸東京博物館の分館として開館している。あっちが屋内でこっちが屋外となんともわかりやすい。入館料は大人400円。

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3つのエリアに分かれている

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中はセンターゾーン、東ゾーン、西ゾーンに分かれている。早速西ゾーンから散策することに。
1925年に田園調布に建てられた、全室洋室という当時としては珍しい住宅。

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近代建築の三大巨匠「ル・コルビュジエ」の弟子として活躍した前川國男邸。
1942年(昭和17年)、品川区上大崎に建築された。左右対称の切妻屋根が特徴的。

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1925年(大正14年)、文京区に建てられた小出邸。
大正~昭和に活躍した建築家、堀口捨己の設計。中は二間続きの和室が見られます。

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ドイツ人建築家のデ・ラランデ邸。1910年(明治43年)頃、元々平屋だったものを豪快に改築して3階建てにしてしまったらしい。
ゲルマン魂恐るべし。
1999年まで信濃町に建っていたというから、その時点でおそらく築100年ほどの歴史を誇っている。人間で言うと腰が90度に曲がって歩くたびに膝がガクガクするおじいちゃんのような感じであろうか。
って例えがアレですがとにかくすごいということが言いたいんです。

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で、中は武蔵野茶房というカフェになっている。さすがに12月のクソ寒い日だったせいかテラス席で茶をすすっているお花畑な人は誰もいなかったです。

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1952年(昭和27)、西麻布に建てられた三井八郎右衞門邸。
客間と食堂は明治30年に京都で建てられたものが戦後移築されたとのこと。
こんな建物が西麻布にあったなんてにわかには信じられない。

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1968年式のいすず製ボンネットバス。レトロマニアにはなんとも胸熱な代物。
が、驚くのはまだ早い。このバス、なんとまだ走るのだ。
以前は定期的に園内を運行していたのだが、老朽化にともない現在は特別なイベントのときだけその姿を拝むことができるのだとか。

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昭和40年代にはこのバスが都内あちこちで走っていたんですねぇ。と想像するだけでワクワクします。

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1937年(昭和12年)に、東武東上線の武蔵常盤駅(現ときわ台駅)前に建てられた写真館。
ときわ台は、当時東武鉄道が開発した新興住宅地で、このようなモダンな写真館ができるほどのおしゃれな街であったらしい。そういえばときわ台っていまだに降り立ったことが一度もないなぁ。今度まち歩きしてみようかな。

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江戸時代の農家。多摩川を見下ろす高台にあったそうな。
住所でいうと世田谷区岡本三丁目。どこだろうと地図で確認したところ、砧公園のすぐそばですね。世田谷通りを走るとこの辺でゆるやかな上り坂になるので、確かに高台というのも納得。

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江戸時代後期、奄美大島にあった高床式倉庫。え?奄美って鹿児島じゃん、って思ったそこのあなた。細かいことは気にしないようにしましょう。

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三鷹にあった江戸時代後期の農家。ちなみにさっきの世田谷区にあったものは江戸時代中期。
単純に時代性だけじゃないと思うけど、後期のほうがどことなく立派。

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八王子にあった、徳川家の家臣団「八王子千人同心」の組頭の家。江戸時代後期。

これにて西ゾーン終了。
外観しか紹介してませんが、中も見学できるのでご心配なく。時間がなくて悠長に中まで見てるヒマがなかっただけです。。

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続いてセンターゾーン。
尾張藩主徳川光友の正室千代姫が、母を供養するために建立した霊屋。
1652年なので江戸時代ですね。市ヶ谷にあったそうです。

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せっかく真冬に行ったので冬っぽい写真を一枚。
うーん・・ちょっと背景ぼかしすぎですね。奥の人がよく見ないと人って判別できない。

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