ループ橋に魅せられて。シーサイド古い町並み「音戸町」を往く

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離島が好きだ。古い港町も好きだ。

瀬戸内には、そんな紳士淑女を満足させてくれる場所が掃いて捨てるほどある。
でも…島が多すぎて訳がわからないよ!

そんな人には、とりあえず呉の「音戸(おんど)町」に行ってみることをオススメしたい。

市街地から海沿いを南下すると、10分ほどで隣の島とを結ぶ赤い橋が見えてくる。

音戸大橋だ。

この短い海峡は“音戸の瀬戸”と呼ばれ、その昔、平清盛が開削したと言う伝説が残る。
赤い橋はループ橋になっており、渡り切ると倉橋島に入る。

橋の袂にある「音戸町」。
かつて港町として大いに賑わい、古い建物とともに栄華の香りが残るまちである。

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音戸町の古いまちなみ

 

海沿いをなぞるように続く国道、その一本山側の路地。おそらくここが旧街道だろう。

音戸町は海と山に挟まれた細長いまちである。
東から「鰯浜」「北隠渡」「南隠渡」と地区が分かれている。

「隠渡」もおんどと読む。昔はこちらの字を使っていた名残だそうだ。

この日は鰯浜を中心に、北隠渡の一部まで。大体その辺りを歩いた。

なお、鰯浜の北側にある「引地」に近い場所にはかつて遊郭も置かれ、『開廓の碑』なんかも残っている。興味のある方は足を運んでみては。

虫籠窓やその名残のようなものが見られる厨子二階の建物は、概ね切妻造の平入が多かった。

そんな中、ひときわ異彩を放っていたのが旧芸備銀行だったと言うこちら。
ギリシア建築を思わせる重厚な建物。

しかしなぜピンクなのか・・

味のある商店など。

まちの診療所。面白い意匠をしている。

路地裏を覗くと、古い港町らしいワクワクする景色が広がっていた。

木の電柱が今も現役で頑張る風景。
これはたまらん。

えぇ感じの建物が多い。

お好み焼き屋さんと裸電球の外灯。

2011年に廃業した桜湯さん。
この灯籠みたいなの、昔の銭湯でよく見かけるけどいつ頃のものなんだろうか。

大体この辺までが鰯浜。

続いて北隠渡。
丸型ポストがよく似合う町並み。

もう一軒銭湯があった。地蔵湯さん。
こちらも廃業のような雰囲気。

だいぶ来たので、この辺りで意を決して路地裏へ入る。
あとはもう方角など気にせず、気の向くままに彷徨うだけである。

路地裏をよく歩くようになってから、図らずも縦構図で写真を撮ることが多くなった。

写真をやる方なら理解してもらえると思うが、デジカメは横構図が基本なので、縦で撮ることは実際のところあまり多くない。と言うかほとんどない。

ここがスマホと違うところである。

(2ページ目へ続く)

コメント

  1. 同行二人 より:

    とらや旅館さん(別館)周りの遊郭跡の小路も通られましたか?

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