言葉にならない。美しき城下町、伊予の小京都『大洲』の町並みを見よ

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愛媛県西部にある大洲市は、大洲城を中心に栄えた城下町。
城下町時代の名残りや古い町並みが今もしっかり息づく、「伊予の小京都」と呼ばれる歴史の薫るまちである。

奇しくも大洲が2019年最後のまち歩きとなった。

こんな風に筆者は旅先で越年することが多いため、大晦日や元旦に特別な感情を抱くことがほとんどない。あくまで旅の中の一日、という感覚である。

ただ、この年に限っては、当ブログの47都道府県記事公開を達成したメモリアルイヤーとなったので、活動そのものに対して非常に感慨深いものがあった。

 

(´-`).。oO(今年はいい一年だったな…頑張って続けてきてよかった)

 

よし、じゃあ仕事納めしてくるか!

観光の拠点、大洲まちの駅「あさもや」にクルマを停め散策を開始。

すぐ裏手が昭和41年のNHKテレビドラマ『おはなはん』のロケ地となったおはなはん通り。
何やらここが商家町と武家町の境目にあたるとかで、

北側(写真左手)は商家、南側(右手)が武家屋敷だったそうな。

あと、東京ラブストーリーでもロケ地に使われたそうですよ。

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ちょっと脱線しますよ

おはなはん通りの突き当たりに建つ旧村上邸。
なんか絶賛工事中だなぁと思ったら、2020年7月にホテル(NIPPONIA HOTEL)に再生。

古いまちなみに詳しくなると必ずどこかで目にする名前なんだけど、仕掛け人は歴史的建造物を宿泊施設に蘇らせる事業を手掛けている企業さん。
今現在展開されてるホテルがあるのは、当ブログで過去に書いてきた重伝建や準重伝建と言った場所ばかり。

これね、社会的にめちゃめちゃ意義のあるミッションだと思ってて、個人的にものすごく注目してる企業なので、泊まったりSNSやブログで紹介したりして密かに応援していこうと思ってます。えぇ。(別に回し者ではありませんがw)

築100年を超えるどんなすごい建物だろうが、壊されたらそれですべて終わり。
みんなそれがわかっていながら、現実は高額な維持費や税金なんかがネックになって手放したり空き家のままになってたり、そんな古民家が重伝建と言えども結構多い。

個人はもちろん、行政レベルでも難しいような古民家を取得して再生させることが地域にもたらすインパクトってものすごくでかいと思うわけで。

雇用を生み出し、人を呼び込み、地域に還元する。
大げさに言えば、未来を創造してることになるんじゃないかと。

採算的にどうなのかわからないけど、全国各地で横展開することでリスクも分散できるし、他で得たノウハウを共有することもできる。こんなん法人じゃないと絶対出来ないよなぁ…

建物はもちろんそうなんだけど、同じく町並みだって守っていかなければいけないもの。
建物同様、歴史あるまちなみは人のほうの高齢化率も結構高い。

誰かが素晴らしい町並みを知るきっかけ、足を運ぶきっかけになるために。
私が長年このブログを続けてるのはそういう思いがあるから。

大洲神社

こういうこと書くとじゃあおまえが住めよ!とか言う人が絶対いるんだけど、もちろんゆくゆくはそうしたいと思ってますよ。

そのときは、地域に入り込んでそこに根ざした暮らしをしたいと思ってるので、全国を飛び回る今の生活が一段落してからですね。じゃないとうまくいかないだろうと思ってるんで。

古民家買うにしても金貯めないといけないし…w

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明治の家並み

創業元禄年間という老舗料亭「いづみや」。
ここもNIPPONIAホテルの一棟として生まれ変わったそう。

この通り、「明治の家並み」と呼ばれていておはなはん通りと同じく商家と武家屋敷の境界になっている。もっとも小京都っぽい風情を感じられると言っても過言ではない。

ここに泊まれるのかぁ・・いいなぁ。

あ。

コイツどうなったんだろう・・まさか外されたりしてないよなw

さて、それでは川のほうに向かってみましょう。

大洲の城下町はこの肱川(ひじかわ)に沿って形成されており、この川を望む景勝地に建てられた3千坪の山荘が『臥龍山荘』。国の重要文化財。

建築自体は明治時代のもので数寄屋造り。

この手の施設にしては珍しく無休で、大晦日でも営業してた(笑)

なんだけど、日没も近かったので泣く泣くパス。塀の上からチラ見させていただきましたw
肱川や背後の山を借景にした庭園がなかなか素晴らしそう…。

ちなみに、この肱川は岐阜の長良川、大分の三隅川と並ぶ日本三大鵜飼があることで有名。
一度だけ長良川で見たことあるけど、なかなかにダイナミックですごかった。鵜飼は死ぬまでに一度は見る価値ありですよ。

 

続いて商家が立ち並ぶエリアに行ってみましょう。

大洲の城下町は江戸時代から明治、大正、昭和と豊富なラインナップを取り揃えている。
どの時代もそれぞれ趣があっていいんだけど、個人的には江戸より明治以降が好き。

ってなわけで、まずは中町から。

中町、本町と並行する二本の通りが東西に伸びていて、この界隈が歩いていて最も楽しかった。

大洲は戦災に遭わなかったこともあって、どこを歩いても文化遺産級の古い建物が文字通りごろごろ転がっている。

申し訳ないことに、行く前は大洲がここまですごいなんてまったく予想してなかった・・
開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。

長くなってきたな。
まだまだ続くんで一旦区切りましょか。

(2ページ目へ続く)

コメント

  1. 同行二人 より:

    思ひ出倉庫,想像より充実していて良かったですよ。訪れる人が多くないせいか,ポコペン横丁の広場はあまり活用できていないようで残念です。

    • machii.narufumi より:

      ホントですか。単体で記事書けそうな気がするので今度愛媛方面に用があれば行ってみます。(たぶん当分ないw)

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