遊郭に登楼!飛田新地・鯛よし百番で宴会をしてきました

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大正時代の1916年に開かれ、今なお現役の遊郭街として君臨する大阪・飛田新地。
その飛田新地の南東に、遊郭時代の建物のままで営業する料亭「鯛よし百番」がある。

1918年竣工。いよいよ100歳を超えた鯛よし百番は、文化庁の登録有形文化財にもなっている。
完全予約制、しかも知人の情報によれば予約は二人以上というハードル高きその料亭で、8月にようやく念願かなって食事をすることができた。

なお、女性のみで予約する分には一向に問題ないけど、興味本位で新地内を女性だけで歩くと下手したら罵声を浴びせられるので、新地内を避けて回り込むようにして行くかタクシーを使うのがよいと思う。

タクシーだと天王寺からが乗りやすいかな。

それでは早速中へ

営業は17時から。オープンとともに予約した我々一行は、少し早かったので新地内をぶらぶらして時間をつぶしてから入店。

写真では見たことあったけど、さすがに実物を見るとその豪華絢爛っぷりにテンションダダ上がり。

ロビーの左手にはあの日光東照宮の「陽明門」。

陽明門をくぐるとそこは応接間。かつての遊客は、どんな顔をしながらここで遊女を待っていたのだろうかと想像してみるのも楽しい。

順番が前後したけど、これは入口入ってすぐのところにある「顔見せの間」。襖には松と白鷹。
昔は本当にここで花魁が顔見せをしていたんだなぁと思うと、さすがに感慨深い。

ロビーに向かって右手が「桃山殿」と呼ばれる、店内でも最も豪華な「牡丹」「鳳凰」「紫苑殿」の三部屋から成る宴会場。

その入口には、住吉大社の反橋。

反橋からは中庭がよく見える。ちょっと構図を失敗しちゃったのでわかりづらいんだけど、中庭の石組、手前が男性のシンボル、奥が女性のソレを模して造られている。たぶんよく見るとすぐわかるはず。

反橋の反対側は、正面玄関右手にあったもうひとつの入口に通じている。遊郭特有の裏口かと思うんだけど、まったくもって裏じゃないので違うような気もする。何に使われてたのか・・謎です。

鯛よし百番最大の見所と言っても過言ではないのがこの「清浄殿」。

名前から察しがつくと思うけどトイレで、天井がすごいので中に入った際は是非ご覧あれ。

桃山殿では大人数の宴会が行われる様子だったけど、幸い開始前だったので中を見学することができた。
一応店内では、スリッパが置かれてる部屋は他の客がいるので入れないけど、それ以外は入って撮影可能ということらしい。

この意匠、100年前の当時としては、コレ以上ないというぐらい贅を尽くしたつくりだったんじゃないかと思う。
一度ここで宴会してみたいなぁ。10人ぐらい集めたらできるかな。

一階は宴会場しかないので、少人数の客は基本二階に案内されることになる。
三条大橋を模した階段を一歩ずつ踏みしめるように、さぁ二階へ行ってみよう。

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コメント

  1. maru より:

    いやいや、写真集も持っているけど
    内部は豪華絢爛ですね。
    まさしくこの世ではない。

    • machii.narufumi より:

      いやはや、写真集持ってるとはさすがです。
      元遊郭の旅館はいくつか泊まったことありますけど、やっぱり百番は別格でした。
      飛田遊郭でも随一の高級店だったわけですもんねぇ。

  2. yumi より:

    本当は予約して内装を観たかったのですが、時間の関係で動物園前から徒歩で探して営業前の外観だけ見てきたことがあります。
    道中外国人の夫と英語で話していたため、声などはかけられなかったのですが、当時小学校低学年だった息子が「なんか怖い」とずっとビビっていました。
    いつかご案内願いたいです。

    • machii.narufumi より:

      小学生からしたらさぞ非日常で非現実的な光景だったでしょうね。
      外観も素晴らしいですが、内装はさらに素晴らしいのでやはり食事しに行かれるのがよいと思います。
      言っていただければご案内いたします。

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