湊川エリア最後は、その中心とも言える「湊川商店街」。
場所は湊川公園の北側で、地下鉄「湊川公園駅」を出て目の前という好立地。
ここの魅力はなんと言ってもドムドムハンバーガー。
昨年、店舗整理による大量閉店でめきめきとその数を減らしたことが記憶に新しい、日本初のハンバーガーチェーン。
が、湊川商店街にはまだしぶとく残ってる。(ちなみに筆者は記憶の限り一度も入ったことがない)
※後日、ここでハンバーガー食べました!
ドムドムがあるということは・・
そう、ダイエーがあるんです。まだあるんです。
これだけでも古い商店街だと言うのが十分理解できる。
どうも、広義ではこれまで見てきたミナイチや東山商店街も含めて「湊川商店街」と呼ぶようで。通称は『神戸新鮮市場』。
入口となるここは、建物やアーケードもどこか垢抜けた感じでアウェーの人にも優しい感じになっている。
みなとがわ今昔物語
ここも年末などはご多分にもれず買い物客でひしめき合うらしく、いかに神戸の商店街が地元に根づいているかが窺い知れる。
人の多さでは三宮かもしれないが、“活気”ではまだ湊川に軍配が上がるんじゃないか。
このエリアに巨大な商店街が形成されたのは、かつては神鉄の終点が湊川だった頃の名残。昭和43年に新開地まで乗り入れるようになって、政治に続き経済の中心も徐々に三宮へとシフトしていったようだ。
そんなわけで、時代に取り残されたような古い町並みや商店街が今も残っている湊川界隈。
神鉄では三宮まで直通で行けない歯がゆさもまた、その現実に拍車をかけてる気がしてならない。
色々なことがわかってきた今なら、もし神戸に住むなら絶対このあたりだなぁ。
長田方面に向かえば(治安と引き換えに)家賃帯も下がるし、両立させたいなら板宿とか須磨とかいくらでも候補あるし。
神戸ってオシャレなイメージが定着してるけど、実はそのほとんどが山だし中心から離れれば不便だけど住むためのコストはだいぶ抑えられる、そんなまち。
観光でしか来たことないよ、って方は一度でいいから北区や西区にも行ってみてほしい。あまりに田舎で普通にビックリするから。
さて、そろそろ帰るか。日も暮れてきた。
昼間歩いたミナエン商店街を横目に、新開地まで歩く。
福原国際東映にネオンが灯る頃、一人の男がユートピアへ向かっていた。
身を沈めた快楽の底でしか得られない、刹那的な絶頂を欲しているのだろう。
そんな景色もまた、この街が持つひとつの顔に過ぎない。
振り幅の広さこそが、神戸という街の最大の魅力。
そんな風に思う。
[訪問日:2019年3月16日]
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