東京から関西に移り住んで1年。
心残りというか、ずっと心に引っかかっていたことがあった。
それは、当ブログで『谷中銀座』の記事を書いていなかったということ。
ちょうど4月に東京へ行く機会があったので、到着するや否や真っ先に日暮里へと向かった。
初めて来たのが確か震災の年だったから、実に6年ぶりの谷中銀座。
夕焼けだんだんもまったく変わってない。
ちなみに「夕焼けだんだん」というのは谷中銀座商店街へ続く階段の愛称で、実際に夕焼けの名所となっている。
そして猫が多いことでも有名。
さ、それじゃあ商店街を見て行きましょうか。
朝イチで来たのも実はちゃんと理由があってのこと。
谷中銀座商店街
いつ頃からか下町ブームみたいなものが生まれ、どこか懐かしい町並みや風景がクローズアップされるようになった。都内でも浅草や柴又などを筆頭に、さらにスカイツリーの開業で押上や京島あたりが注目されるようにもなって、でもやっぱり旗振り役はずっと『谷根千』だったんじゃないかなと個人的には思うわけで。
谷中、根津、千駄木。3つの頭文字を取って『谷根千(やねせん)』と呼ばれるこのエリアは、「東京下町散歩」的な雑誌には100%登場する鉄板散策コース。
鉄板すぎていつ行っても観光客でごった返すようになってしまい、足が遠のいていたのはまぁそれが理由のひとつでもあり。
谷中銀座商店街は、戦後自然発生的に生まれたという。はじめは闇市的な場所だったという話を聞いたこともある。幾多の危機や紆余曲折を経て、なんだかんだ70年この場所で頑張ってるわけだからシンプルにすごいと思う。
谷根千ブームとともにTVや雑誌で取り上げられるようになり、今では地元民のための商店街ではなく観光客のための商店街の様相を呈している谷中銀座。
ここにはひとつ、他の商店街とは異なる大きな問題が横たわっている。
写真撮影ができない
このブログを始めてからも足が向かなかったのと、この日わざわざ早朝に来た理由。
それは、「写真撮影ができない」という耳を疑いたくなるような事案にすべて集約される。
詳しい経緯はほとんど知らないのでアレなんですが、ネット上の情報を斜め読みした感じ、どうも観光客のマナーというか商店街側の都合でそうなったんじゃないかという感じみたいですね。
まち歩きサイトのいち管理人として思うのは、素敵な町並みを歩いて、それを紹介して、同じ思いを持った方がそこに行って楽しい思い出を作って、そういうサイクルを作っていきたい、ただそれだけなんですよね。本当に。
それが商店街のような場所であれば、足を運ぶ人とお店側で温かい交流が生まれたり、結果、ファンになってリピーターになったり、売上的にもプラスになるし、そもそもPRにもなるわけで。
本来、みんながHappyになることのはずなのに、そうならないのはとても残念だし悲しいことだと思う。
そんなこんなで、お互い嫌な思いをしたくないので朝に歩いてきたというわけ。
少し語弊があるので訂正しておくと、写真撮影は「禁止」ではなくて撮るときはひと声かけて許可を頂けばOKのようです。ある店を除いては。
とは言え、ここに行くときは不用意に首からカメラを提げたりスマホでパシャパシャ撮影しないほうが身のためだと思いますよ。そんなことで嫌な思いをしたんじゃさすがにやり切れない。
全然お店の紹介してないけど、そもそも開いてないんだから特に紹介することもないわけで(苦笑)
ここでは街の雰囲気と建物の感じが伝わればいいと思ってるので、有名店の情報とかどんなお店があるのか、等は公式サイトや各種キュレーションサイトでも参照してください。
これが西側の入口。
谷中銀座は200mないぐらいの割と小規模な商店街。
なので散策もあっという間だった。だって寄り道してないんだもの。
邪悪なハンコ屋 しにものぐるい
これあとからすごいじわじわくる
猫目線の谷中銀座商店街。
ちょっと不安を煽るようなことも書いてしまったけど、普通に散策して食べ歩きをする分にはいいところなのは間違いないので、そこは安心して訪れてください。
山手線の日暮里駅から西へ。徒歩5分ぐらいですよ。
[訪問日:2017年4月22日]
コメント
そうですよね、
休日の谷根千は観光客で渋滞が、、、
その商店街がとくにひどいですね。川越に近いものがあります。
無駄に観光名所化しちゃった感がありますよね。
商店街側が色々過敏になるのも少しわかるような気がします・・