熱海の旧私娼街『糸川べり』を歩く[2]

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中央町にあった赤線跡、通称「糸川べり」。カフェー建築が残っているエリアはそんなに広くないので、目当ての物件は割とすぐ見つかった。

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スナック亜

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ここだけ時が止まったかのような強烈な存在感。2時間くらいしか寝てなくて朝からお疲れモードだったのにこれで眠気が一気に吹っ飛んだ。

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以前はつたやという屋号だったらしい。と言っても扱ってる商品は本やCDの類ではございません。娯楽は娯楽でもプラトニックの対局を行く生々しいほどに肉感的なヤツである。

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その名のごとく蔦の葉のレリーフが刻まれている。
それにしても波模様とアールが素晴らしすぎる。早起きは三文の徳とはまさにこのことか。

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かつて遊里だった場所を歩くときは、縁もゆかりもないところだけに事前の情報収集が欠かせないわけであるが、それでも目当ての建物がなくなっていたらどうしよう、という一抹の不安が常につきまとう。
それだけに、無事残ってくれていた日には、ほっとすると同時に「残ってくれていてありがとう」という気分にさせられる。
何にせよ、はるばる足を運んで収穫がないことが一番堪えるのだ。

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日本から赤線の灯が消えて、今年で57年。建物の寿命を考えればいつ消えてもおかしくない「予断を許さない物件」がまだまだ日本中にはたくさんある。
実際に間に合わず悔しい思いをしたことも何度かあるし、やっぱり可能な限りはこの目に焼き付け写真に残しておきたい。

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このスナック亜の向かいにもなかなかの威容を持つ物件がでーんと鎮座ましましている。
壁には鷲?、そして戸袋には何らかの花。街灯の形も相まってちょっと和風な感じがよい。

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かつてはこの路地も嫖客たちがひしめき活況に湧いていたのだろうか。今では想像もつかないことでも、そういう時代が確かに存在していた。それが歴史というものであり、二度と戻らない儚さに人は惹かれるのだろう。

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しばしばそんなことを思いながら歩くわけです。なぜ悟りの境地に達しながらまちあるきをしてるのかは自分でもよくわからない(笑)

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小さな丸窓?が残っていた。こういうちょっとした名残だって意外と見逃せない。

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あんまりそうは見えないけど、かつて時計屋さんを営んでいたお宅。

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と思いきや、玄関まわりにタイル貼りが見られる謎。おいおい時計以外のモノも売っていただろう白状しなさいと豪速球を投げ込んでみたくなってくる。

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庇にトタンが使われてるだけでも一見の価値アリだけど、この後からつけました感満載のやっつけ仕事っぷりが素敵すぎる。
消えかけてる字は「カーアクセサリ」。自動車用品の小売店だったのでしょう。

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赤線から青線化した地域だけあって、カフェー建築と居酒屋、小料理屋風の店舗がセットで見られるのがここ熱海の特徴。
それだけに歩くのが楽しい街であった。

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「二階で客を取っていた」かどうかは意匠を見たらだいたい判断できる。
二階はどんな風になっていたんでしょうね。
遊里歩きは想像力が鍛えられます。

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