熱海の旧私娼街『糸川べり』を歩く[3]

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前編で紹介した『スナック亜』と双璧を成すカフェー建築が実はすぐ近くにある。

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千笑

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それがこちらの『千笑』さん。現在は寿司屋となっているようであるが、それにしてもこれはすごい。
右奥に小さく見えているのがスナック亜。

※悲報
こちらの『千笑』さん、2015年夏に取り壊されてしまったようです。ご冥福をお祈りします。

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個人的には、全体的な完成度はスナック亜のほうが上だと思うけど、屋号のインパクトはこちらの完勝。というか店舗にしろ住宅にしろ、当時の屋号をそのままにしてある物件は全国探してもそうそう見つからない。
やっぱり家主の心理としては隠したくなるんじゃないのかなぁと思うんですがね。

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タイルもところどころ剥がれ落ちて、積み重ねた歳月の重さを力いっぱい物語っている。

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一応お目当ての二つのカフェー建築は見れたので、しばしあたりをあてどなく歩いてみた。
あんな上のほうにも矢羽の形をした窓がさりげなく使われている。こりゃ油断してると見落とすかもしれないなと今一度気を引き締め直す。

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丸窓も健在。くたびれた外観からはどう頑張っても当時の情景が浮かんで来ない。
老婆が顔を出してきそうな雰囲気しか感じられません。

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一階は魚屋と焼き鳥屋になっているものの、二階はつながってそうな外観。
こういう一見して間取りがよくわからなかったり不思議な形をした建物はだいたいが赤線時代の遺構。

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小部屋が並んでるかのような窓の配置。シロかクロかで言えばおそらくクロでしょう。
吹き抜けの階段が外から丸見え。客の手を引いて階上へ向かう酌婦がよく見えそうですね。

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裏へ回ってみると意外と奥行きがあることがわかる。うーん、形だけ見てもやっぱりそうだよな。

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ガレージっぽいところにはこの通りタイルがあしらわれてるし。

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たまらなくレトロな一角。糸川の東側にあたる浜町通り付近。

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このあたりも青線だった匂いがしますね。

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路地を進むと「ロマンス座」の看板が見えてくる。
場所柄、ピンク映画館かと思うのは実は早計で、れっきとした映画館である。と言っても数年前に閉館してしまった。ちなみにこのロマンス座が熱海最後の映画館で、現在熱海には映画館が存在しない。
開館が昭和26年というから、60年間熱海の人々に娯楽を提供し続けてきた功労者ということになる。

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路地を抜けると熱海銀座商店街。とは言ってもまったくもって駅から近くない上に、今では寂れゆく一方で人通りもあまり多くない。
別にこれが早朝だからというわけでもなく、昼間でもシャッターの閉まってる店がちらほら見られる。
熱海の温泉街がかつての活況を取り戻すには相当高いハードルがそびえ立っていることだけは間違いない。

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そんな熱海銀座商店街においていまだに奮闘しているのがこちらの銀座劇場。シックな配色と控えめな外観に一見騙されそうになるが、純然たるストリップ劇場である。
そして興味のある方はネット上に散らばっている先人たちの体験レポートを一読することをおすすめしたい。
筆者はわずかな興味と淡い期待が、爆破音とともに粉々に砕け散っていきました
熱海最強伝説、ここに極まれり。

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熱海の温泉街には、歓楽街色が強くなりすぎたためにファミリー層が離れていったという黒歴史が存在する。
一大エロタウンとして発展した温泉街も、老朽化や団体旅行の減少により客離れに歯止めがかからず危機的状況にさらされている。とは言え、東京から近いことや温泉ブームも相まって近年また少しずつ客足が戻りつつあるという話もある。

温泉があって(寂れかけた)歓楽街があって赤線跡があって。さらに海の幸もうまい熱海。
これほど楽しいところもなかなかないと思うんですがねぇ。日本最後の秘宝館となってしまった熱海秘宝館がつぶれないうちに・・皆さんも是非熱海へ!

[訪問日:2014年5月5日]

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