いよいよ30年あまり続いた平成が終わろうかというところで、自分のことを振り返ってみるとこの活動を始めてからまる6年。当ブログを開設してから4年半。
目標としていた全都道府県制覇も達成しなんとなくやり切った感もあるので、一度原点に立ち返って「令和」の時代は『楽しんでやる』『好きなようにやる』をテーマにしようと思う今日この頃、こじつけにすらなっていないが今日は愛知県のとある赤線の話である。
やって来たのは愛知県北西部の小牧市。
知ってることと言えば空港があることと東名高速の端っこだよねというぐらいで、個人的にはほぼほぼ縁もゆかりもない土地である。
曳馬園
この小牧には、読み方がわからないけど『曳馬園』という赤線があった。
ひきま?ひくま?
業者数8、従業婦24人というちっぽけなシマだったようだ。
で、こちらが有名な遺構、転業旅館の「みのや」さん。
何せ知ってることがないし建物も二軒しかないのでいきなり本題から入るしかない。
腰壁のモザイクタイルが惚れ惚れするほど美しいので、赤線好きの中でもタイルフェチ属性の方々にこよなく愛されている物件である。
なお、旅館としてはもうやってなさそうな感じで残念の極みでしかない。
せっかくなのでアップで載っけときましょう。どうぞ興奮して眠れぬ夜をお過ごしください。
ところで、このあたりは住所で言うと小牧市の「小牧」「桜井」「北外山」の境界線上にあたり、付近は完全なまでに住宅街。
駅からも地味に遠いし、地割的にも何の特徴もない。なんでこんなところに?というよくわからない赤線だったりする。
その答えを握る鍵が旧街道。
小牧は名古屋城下と中山道をつないだ脇往還、上街道(うわかいどう)の宿場町で、街道はここのすぐそばを通っている。(別名「木曽街道」)
ここに赤線ができたのは、たぶんそういう地理的な要因だったのではないかと思う。
そしてこっちがもう1軒の遺構。
往時は「やよい」という屋号だったらしい。
で、よく見るとモザイクタイルがまったく同じ。
姉妹店というか同じ経営者だったのかな、と思わせるまるでクローンのような意匠。
ただ、こっちは蔦に侵食されまくってなんかもう色々無理ゲーな感じになっている。
※やよいさんは解体されて現存しません
ちょっと引いてみたらこんな感じ。
ね、完全に住宅街でしょ。
見るものはもうこれだけ。
まぁ、そもそもが8軒だったから無理もない話かなと。
一本東側にある上街道もちょっとだけ歩いてみた。
カフエー建築的な意匠が一軒と
昔喫茶店だったこちらの建物が目を引いた。
赤線が現役だった頃はさぞかし繁盛したのでは。
以上、2019年一発目のまち歩きとなった日の出来事でした。
今後は律儀に時系列順に更新するのはやめて、書きたいもの(今にも壊されそうなやつとか…)から書いていくことにするのと、楽しかった頃への原点回帰という意味で、遊郭・赤線の記事を多めにしていこうと思う。(同じく先が長くないという理由もあるけど)
そんなゆるいルールでぼちぼち記事を書いてこうと思ってる次第なので、新時代もひとつどうぞよろしゅうお願いします。
[訪問日:2019年1月6日]
コメント