栄華の名残は何処へ…和歌山『田辺新地』を歩く

和歌山県
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和歌山県田辺市にあった花街『田辺新地』。
もう少し続きます。

ここから後編。

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消えたネオンサイン

かつてこの場所には、『田辺新地』の文字と料亭の屋号が書かれた立派なアーチが立っていた。

2013年4月に発生した火災で、アーチと建物数軒が類焼。
更地と真新しい戸建てに僅かながらそのときの名残を見て取ることができる。

むむむ?

これは間違いなく新地時代の建物…。

「初の家」の屋号と、料理屋の鑑札。
どうでもいいけど和歌山のって兵庫と似てるんだよな。形といい色味といい。

稲荷・・神社?
なぜか閉ざされとる。。

「はやし」の屋号が残るこちらのお宅にも料理屋の鑑札があった。

こちらの建物もなかなか雰囲気があった。

あしべ本店がある路地を北へ。

あしべさんのすぐ隣に“ぬけられます仕様”の小路があるって話だったんだけど、残念ながら駐車場になっていた。
遅かったか…。

ここも元料亭か何かかな。

この「割烹ゑびす」さんはまだ現役っぽい。

その先に、思案橋の名残っぽい石柱が二本。
昔は新地の入り口に川が流れてたのかな。

橋の名前っぽいのが書いてあったんだけど、、1ミリも読めんかったorz

現代の思案橋ってこういうのが多いんだよなぁ。
読み方で思案するやつが。

最後に正方形の北~東側の路地を。
こっちはそれっぽい建物は一軒もなかった。

再びアーチのあった場所に戻ってきた。
更地を見ると胸が痛い…

ところどころ、こんな雰囲気の良い脇道が伸びていて路地裏歩きを楽しめる。

こういう路地にも芸妓さんたちが行き交った時代があったんだろうなぁ。
今でも耳をすませば三味線の音が聞こえてきそう。

今も辛うじて町並みにその面影をとどめる田辺新地。
華やかなりし時代の名残もだいぶ薄まってしまっていて、色々考えさせられる散策だった。

さて、そろそろ次の場所に向かいますか。

[訪問日:2019年5月4日]


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