がっかりなんて言わせない。長崎「オランダ坂」はロマンティックな異国への入口だった!

長崎県
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東山手十二番館の裏手にある路地で、旧居留地時代の面白い遺構を見つけた。

その名も「三角溝」。

二枚の石をV字に合わせた側溝で、こうすると水が流れやすいのだそうだ。
居留地造成当時に造られたもので、出島なんかでも見られたことから外国人が考案したものだろうと言われている。

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東山手洋風住宅群

東山手地区の代名詞とも言えるのが、保存地区の最も南に肩を寄せ合うように立ち並ぶ洋風住宅群である。

このあたりのオランダ坂はえげつない勾配をしており、下から来ると文字通り心臓破りの坂となって目の前に立ちはだかる。

なんせこんな珍しい標識が立ってるぐらいだからどれぐらいヤバいかは容易に察することができると思う。

路面が凍ったりブレーキが壊れたりしたら確実にあの世行きdeath。。

 

ここの洋風住宅は傾斜地に建てられていて上に3棟、下に4棟の計7棟ある。
特に名前はついていないようで、公的な呼び方が

東山手洋風住宅A棟~G棟

となっている。なんか団地みたいだな…。

この7棟は明治20年代にまとめて建設されたもので、どれもよく似た外観をしている。

外国人の賃貸向けに建てられた、いわゆる分譲住宅だったと言われている。

上が3棟。続いて下段へ。

屋根だけ見てもよくわかる。ホントそっくり。
酔って帰ったお父さんが家間違えそうなレベルで似てる。

この洋風住宅群は、一部が飲食店や資料館として活用されている。
飲食店は4つ前の写真で、「地球館」という名前。

洋食屋かと思いきや、世界各国の家庭料理が食べれるワールドフーズレストランという一風変わったスタイル。

留学生など、長崎で暮らす外国人が母国の料理を作られてるんですって。
本物のグローバルコミュニケーションが味わえそうですね。

手持ちの写真も残り少なくなって参りました。

実はこの東山手は以前一度来たことがあって、およそ8年ぶりの訪問。
当時はまさか自分が将来こんなブログをやることになるなんて露ほども思ってなかったので、写真もロクに撮ってなくて。

それがわかってれば二度も来ることなかったのにな…。

下段のオランダ坂寄りの3棟は「古写真資料館」として一般公開されている。
時間なかったんで入らなかったけど、幕末から明治期の長崎を写した古写真が展示されてるそうな。

歴史好きにはたまらないスポットかと。

なお、ときどきこの東山手洋風住宅群を上から見下ろすような形で撮られた写真を見かけることがあると思う。
これは、かつてここの前に立っていた病院から撮られたもので、今はもう同じようなアングルで写すことはできなくなっている。

 

この三叉路がものすごく強烈でずっと脳裏に焼き付いてたんだけど、8年後に来てもやっぱり同じ感想だった。

最後にもう一度言いたい。

 

オランダ坂は日本三大がっかり名所では・・ないッ!!

 

[訪問日:2019年10月12日]


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