昭和30~40年代の高度経済成長期に最盛期を迎えた別府には、今も色濃く昭和を感じられる場所が残っている。
そのひとつが駅前にある「べっぷ駅市場」。
“別府の台所”と呼ばれ、今でも地元の人々が買い物で訪れる現役の市場だ。
場所は駅の南側、線路の高架下にある。
途中駐車場があるけど、たぶん雨降ってても駅から濡れずにここまで来ることができる。すごく便利。
市場内には手作りの案内板。
こういうのすごくいいよね。
これによれば、現在16の店舗が絶賛営業中のようだ。
古きよき駅前市場
早速、市場内をぶらぶら歩いてみることにしよう。
のっけから雰囲気が素晴らしくこれは期待が持てそう。
入口付近の八百屋さん。
こうしてまじまじ見てみると、自分の肌感覚としては安いなぁと言う印象。
こちらの野田商店さんは巻きずしが人気なのだそう。
美味しそうな魚が並ぶ丸栄鮮魚さん。
日々のおかずに困らない!天野おかず店さん。
新鮮!安い!お買い得!
市民の台所 べっぷ駅市場
いい雰囲気だよなぁ。
別府に住んだらヘビーユーザー化は不可避だろうなぁ。
50mmで一枚。
こういう人の営みが感じられる場所では、この画角が最もリアルな描写で切り取ることができる。
謎の休憩スペース。
雰囲気もさることながら、置いてあるグッズも昭和感全開。思わずむせび泣きそうになった。
壁には謎のポエムと短歌が所狭しと貼られていた。
???
ただ、何度か反芻してみるとめっちゃじわじわ来る。
何十年も営業しているお店と、何十年も通う常連客。
末永く続いて欲しいと思える、当たり前だけどそうじゃない風景。
古い市場になぜ価値があるかって結局そういうことなんだろうな。
市場は途中道路を挟んでなおも先へと続く。
自販機完備の休憩スペース。ここでご飯も食べれるので電車待ちの旅行客なんかも重宝しそう。
全体を見渡してみると、色々なものが手作りで人の温かさが感じられますね。
「ゆふいんうなぎ」ののぼりが立つ安部かき店さん。
うなぎと、店名の通り冬季には牡蠣も扱うそう。
最も南側にあるヒラオペットさん。
ペットショップまであるのは驚き。
べっぷ駅市場は、道路を挟んで第1~第3まであったようだ。
かつては「第三通り会」ってのがあったんだな・・
ん?青空市場って書いてあるぞ。
なんと道路を渡った先にも営業してるお店があった!
魚屋、八百屋、肉屋、そして惣菜屋さんの4軒が元気に営業中。
たぶん昔はガード下にもお店があったんだろうけど、第三通り会は健在でした。
まち歩きの途中に立ち寄ったのでさらっとしか見れなかったのが心残り。
時間があればお店の人と話をして買い物もして…って言うのがベストだったけど、まぁそれは次回かな。(いつになるんだろう…)
で、別府駅には実は北側にも同じような高架下商店街あるのでそっちも行ってみた。
という訳で次はその話を。
[訪問日:2019年11月2日]
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