発祥は江戸時代の乾物問屋街。天満・菅原町の「蔵のまち」を歩こう

大阪府
この記事は約2分で読めます。

かつて天満堀川が流れていた方向を見ると、またずいぶんと立派な蔵がででーんと立っている。
北村商店の1番蔵である。

菅原町に残る蔵の中で最も間口が長いこの蔵は今でも現役。
なぜ長いかと言うと裏側が川で船着き場があったから。なんと今も当時の雁木が残っているとか。

さらに、川の流れをせき止めないように、足駄造りという土台または床板より低い部分を囲わない工法で建てられているそうだ。

一本隣の路地に入ったところ。右手に見えるのが同じく北村商店の蔵。
修景され、現在も倉庫としてしっかり活躍している。

後述する和田萬商店の倉庫として使われている蔵。
これまた江戸か明治かと言った時代の代物だろう。すごすぎて言葉が出ない…。

お隣は、明治の蔵をバー・カフェに転用した事例。

現在蔵が残っているメインストリートがこの大川から二本目の通り。
蔵のみならず、袖うだつが見られるような古い建物もちらほら残っている。

蔵は湿度が一定に保たれるため乾物の保管に適しているそうだ。
何より湿気が命取りになるので、蔵が重宝されたのだろう。

蔵じゃないけどちょっと変わった建物。

昭和初期の蔵を飲食店にリノベした「IORI・雲州堂」
中はほぼ当時のままだそうだ。

今思ったけど、このときコロナのせいで休業中だったんじゃないかな…

雲州堂さんの前で出会った猫氏。

 

最後が、創業した明治16年から一貫してゴマの小売店として頑張っている「和田萬商店」

どことなくキャラクターのテイストがめざましテレビを彷彿とさせるな…。

あれ?寒天も扱ってた・・という理解でよろしい?

和田萬さんの蔵は江戸時代。
まちなみ修景事業の補助金で改修したのだそうだが、その際に享和2(1802)年の棟札が出てきたんだとか。

天満・菅原町の「蔵のまち」、いかがだっただろうか。
地味だけど、飲食店になって中に入れる蔵もあったりして、それなりに楽しめる要素があるんじゃないかと思う。

近代建築の宝庫である北浜や中之島エリアから余裕で徒歩圏内なので、興味のある方は是非足を運んでいただければ嬉しい限りである。

[訪問日:2020年10月18日]


コメント

タイトルとURLをコピーしました