おや?何やら道がクランクしているぞ。
武家屋敷通りは、真ん中付近でご覧のようにクランクする。
おわかりだと思うが、これは防備のためにわざと見通しを悪くした「枡形」の名残である。
いや、江戸時代からまったく変わってないんだから「名残」って言うのも変かな…。
角館樺細工伝承館
「樺細工」とは、桜の樹皮で作られる角館の伝統工芸品。その歴史は藩政時代からと、まさに伝統の名に恥じない長さを持っている。
で、樺細工の作品を見学したり歴史を学べるのがこの『角館樺細工伝承館』。
1978年に竣工したこの建物。
茅葺きを模した屋根と、洋風の玄関や壁。
和魂洋才とも言える、武家屋敷通りでもちょっと異質な存在感を放っている。
樺細工伝承館の斜向いにあるのが、江戸末期創業、味噌や醤油をつくる角館を代表する老舗「安藤醸造」の直売店。
※本店は外町にある
青柳家
蘆名氏、佐竹氏に仕えた青柳家の武家屋敷は3000坪という途方もない広さ。
敷地内には母屋、武器庫、郷土館、ハイカラ館(アンティーク喫茶)などがあって、「角館歴史村」というちょっとしたテーマパークっぽい名前で運営されている。
なお、入村料は大人500円。
薬医門から入口だけチラ見・・w
青柳家の隣には、同じく角館を代表する武家屋敷「石黒家」がある。(右手に見える門)
唯一今も住人がいる武家屋敷で、一部を有料で公開している。
ふたたび薬医門から入口だけチラ見・・w
武家屋敷通りの端っこまで来たようなので戻ろう。
かれこれ10年以上前の話だけど、実はココ旅の途中に通りの入口まで来たことあるんだよね。
桜の時期だったことは確かだけど、写真が1枚もなかったのでなぜか観光しなかったようで。
人が多すぎてやめたのか、時間なくて素通りしただけなのか・・
今となってはまったく思い出せない。
田町武家屋敷通り
角館には、もうひとつ武家屋敷通りがある。
町人地側にある「田町武家屋敷通り」である。
城下町を整備するときに、佐竹氏の直臣である今宮氏とその武士団がここに移住し、形成されたと案内板には書かれていた。
西宮家は、武士団の中で重用されていた人物だそうだ。
田町武家屋敷通りは、冒頭に紹介した「火除け地」から歩いて5分ぐらいの距離なので、ついでに行ってみてはいかがだろう。
ちなみに、駅から徒歩の人は通り道になる。
もう1時間ぐらいあれば武家屋敷の見学もできたのに、今思い出してもなんかもったいない角館の散策だった。
またいつか。今度は桜の時期にでも。
そういうこと言って実現した試しがないんだよなぁ・・
おしまい。
[訪問日:2020年11月15日]
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