メインストリートは島の東部で北向きに進路を変えた。
その先には、2008年に閉校になった大多府小学校。
開校明治6年。135年の歴史があったと言う。
学校が消えるという、決して小さくない出来事をこの島は経験している。
正徳4(1714)年に建設され、明治初年まで約150年活躍した「燈籠堂」(灯台)。
今残るのは昭和61年に再建されたものである。
続いて集落の中へ向かってみる。
慈しみたくなるような古民家が残る。
持って帰りたくなるぐらい素敵な自販機だ…。
畑になっているところも以前は民家が立っていたのだろうか。
大多府島の史跡「六角井戸」。
開港時につくられ、水道が引かれるまでの約250年、全島民の生活を支えてきたまさに“命の水”と呼ぶべき古井戸。
江戸時代には御用船に積み込む水も賄っていたという、由緒正しき井戸である。
集落は小さいのであっという間に散策できてしまう。
大多府診療所
最後に島の北東側を歩いて散策を終えることにしよう。
旅館だったかもしれぬと思える大柄な古民家。
路地の雰囲気も100点満点。
島の奥部は海水浴場になっていた。
そばにはミニ燈籠堂。
堤防の先まで行ってみた。
正面に見えるのは、元禄11年に築かれた「元禄防波堤」。
当時の姿のまま今に残り、1998年には登録有形文化財にも指定されている。
これで全部見たかな。よし、そろそろ戻ろう。
結局1時間半ぐらいで一周してしまった。
困ったな。どこで時間つぶそう。。
よかった・・休憩所があった。
この「大多府加子番所」は平成5年に復元されたかつての番所で、今は休憩所になっている。
ちなみに加子とは水夫のことで、船を漕いだりもろもろの雑務を担っていたそうだ。
最後の最後で一匹だけ猫に出会ったけど、コイツがまた過去3本の指に入るぐらい人懐っこいヤツで振り切るのにすごい苦労した(笑)
どう見ても健康そうには見えなかったけど、今も元気に暮らしてるだろうか。
おしまい
[訪問日:2020年12月13日]
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