駅からスタートし、北進する形で歩くと旧街道は途中で右に大きく振られる格好となる。
このコーナーの突き当たりの建物に視線が釘付けになった。
何かすごいのがある…。
と、その前に右手のもなかなか。
あえて漆喰を塗らない潔さがカッコいい。
赤玉神教丸本舗
建築は宝暦年間(1751~1764)。
明治11年には明治天皇が御小休され、2012年には国の重要文化財に。
曲がり角に立つのは、そんな「有川家」である。
この有川家は創業350年を超える薬屋で、「赤玉神教丸」という胃腸薬を製造販売している。
え?赤玉ってあの?
と思った筆者もその一人であるが、どうもあの赤玉の元祖がこの有川家の神教丸のようだ。
ちなみに名前の由来は、多賀大社の神教によって製造されていたことから来ている。
万治元年っていつだよ・・
あまり耳慣れない元号だけど、万治元年は1658年。
江戸初期ですな。
ちなみにさっき「胃腸薬」とあえて最大公約数的な表現を使ったけど、正確には「和漢健胃薬」となるようだ。
270年ぐらい前の建物で、350年続く薬を作っていると。
なんかもうすごすぎてわけがわからないよ。。
持ち送りに何かいる!!
マーライオンでしょうか?
いいえ、シーサーです。(たぶんどっちも違うw)
という訳で、おなかが弱い人は鳥居本宿の散策とともに是非赤玉神教丸をお買い求めください。
明治天皇御巡幸の際には建物も増築されたようで、全貌がよくわからないぐらいでかい。
有川家の斜向かいのお宅。
このブログではよくつぶやいてるけど、将来こんな家に住みたいんだよなぁ。
街道筋でも滅多に見かけなくなった茅葺屋根が残っていた。
空き家っぽい?
密度的にはそこまででもないけど、鳥居本は全体的には古い町家がよく残っているほうだと感じた。
ちょっとだけ和洋折衷の雰囲気を持つ家屋。
駅から700mぐらい歩いたところで道標と邂逅。
ここまでかな。
さて、帰ろうか。
後で「あっ…!」ってなったんだけど、駅前から旧中山道にぶつかった南側も鳥居本宿の範囲だったみたい。
そう言えばそっちは行かなかったなぁ、、と気付いたときには後の祭りだった。
[訪問日:2021年1月3日]
コメント