尼のレトロ市場探訪記Ⅳ『西大島市場&大和市場』

兵庫県
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西大島市場は、実は南北に連結した2つの市場から成り立っている。
北側のそれは「大和市場」と言う。

ここが連結部分のようだが、あまり…と言うか全然分からない。
両者はそれほどシームレスに繋がっている。

西大島市場の看板は全店同じデザインで統一されていたが、大和市場のそれは各店がめいめいに好きなものを取り付けたようだった。

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大和市場を歩く

大和市場のほうは、西大島市場以上のシャッター街だった。
まず、こっちのほうが薄暗い。散策よりも探検や冒険のほうがしっくり来る雰囲気である。

店舗の裏側に、並行するもう一本の路地があった。
裏口というのも変な話なので、別の店か住宅の出入口用か、だったのではという気がする。

もう完全に息の根が止まってしまったのだろうか…。

肉屋の看板。
なんて秀逸なデザインなのか。

現役の頃にここを歩いてみたかった。

川上屋の看板、表裏で色が違うじゃないか…!
かっこよすぎる。

前方に見えた明かりは幻覚ではなく、酒屋が絶賛営業中だった。
まだ現役店があったことに驚かされた。

大和市場の北側入口。
中島商店さんが店じまいしたらこの看板も外されてしまうのだろうか。

一応端から端まで歩いたので、もう少しぶらぶらしたらお暇しましょうかね。

市場から出たところで、現役の八百屋を一軒見つけた。
隠れ家感満載の八百屋ってのもどうなんだろう…。

市場に隣接した「西大島温泉」は休業中だった。

残りの店舗数を考えれば、先はそんなに長くないかもしれない。
全国的に見てもかなり見応えある市場だと思うので、見学希望者はお早めにどうぞ。

次がこの日最後の市場。
最後もなかなかすごいので乞うご期待。

[訪問日:2021年1月23日]


コメント

  1. ポン太ろう より:

    子供の頃(半世紀前)この辺りに良く行きました。
    幼い頃は母や祖母に手を引かれ往時の市場をよく歩いていたそうです。
    西大島は阪神国道線西大島駅前から北に伸びる形で形成され、隣接する大和市場と繋がったと聞きます。
    なお、当時の地名は尼崎市西大島です。
    五十年ほど前に近くにダイエー西大島店が出来て衰退が始まったと地元の人は言います。
    一時はミドリ電化(今のEDION)が入っていたことも有りました。
    西大島市場は三十年くらい前にリニューアルしてデザインを統一しました。
    子供の頃は祖父母の家から銭湯に行くのによく通り抜けました。
    三十年くらい前に引っ越すまでは、それなりに賑わっていたのですが、久しぶり見ると今は廃墟のようなのですね。
    大和市場北端の酒屋さんはビフォアーアフターにも出演していました。
    懐かしいです。

    • machii.narufumi より:

      ポン太ろう様

      貴重な幼少期の体験談、非常に興味深く拝見させて頂きました。
      まず阪神が路面電車を走らせていたというのが初耳で驚きましたが、なるほどそういう出自だったのですか。
      駅前と言うことであれば、当時はさぞ賑わっていたことでしょうね。

      高度経済成長期頃に出来た市場が衰退を始めるのはおおよそ平成に入ってからじゃないでしょうか。
      店主の高齢化や大型ショッピングモールの台頭など、理由は種々ありそうですが。
      壊されることはあっても復活することはもうないでしょうから、昔を知る人にとっては寂しい限りですよね。

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