そぞろ歩きが楽しい石畳のノスタルジックな温泉街。
そんな渋温泉をもう少しばかり歩いてみよう。
これよこれ。この路地裏感。
まぁ、こういう路地裏を浴衣着てそぞろ歩く人は一部の路地マニアぐらいだと思うけど・・w
健全な人は食べ歩きとかカフェとか遊技場とか行っちゃうよね。健全な人は。
それにしても、石畳もよかったけど木造家屋が多かったり路地が細くて建物が密集してたりこんなに自分好みな町並みが見れるとは正直思ってなかった。
さらに泉質も抜群とか非の打ちどころがなさすぎて辛い。。
信州に移住したろか、マジで・・
実際のところ、筆者は登山もそこそこ真面目に嗜む人なのでそう言う意味では本当に長野は魅力的で。
北アに行きやすい松本か、中央と南のいいとこ取りができる伊那谷あたりがいいなーって思ってたりするんだけど、全国各地へ行くためにはどうしてもアクセスの良さが捨てられなくて現状関西から離れられないというジレンマに。。
この活動に区切りが付いたら田舎に引っ越すことにためらいも消えるのかな、、とまぁ先の楽しみにしておきます。今はまだやりたいことがあるし。
さて。
町並みが素晴らしい渋温泉だけど、温泉が素晴らしいと言う話もしておかなければならない。
まず、湧出量が凄まじい。
渋温泉だけで源泉が37本もある。そして各々微妙に泉質が異なる。
温度も60~90度あるので、調節してかけ流しが可能。
外湯めぐり
渋温泉には共同浴場(外湯)が9軒存在する。
一番湯~九番湯まであり、先述のとおり各々微妙に泉質や効能が異なる。
安代温泉同様、基本的には宿泊客と地元民専用と言う位置づけとなる。
宿泊客には無料で外湯の鍵が貸し出され、手ぬぐいと鍵を持ち歩きながら各湯をめぐる。
手ぬぐいには、各浴場で朱印を押していき、9つコンプリートしたらそれを持って高薬師に詣る。
そうすれば満願成就すると言われている。
何だかゲーム要素みたいなのがあってシンプルに楽しそうじゃない。
待って!じゃあ観光客は外湯入れないの?どうしたら・・?
安心してほしい。実は、ひとつだけ有料で一般に開放されている外湯がある。
それがこの九番湯「大湯」。
まぁ、日帰り入浴やってる旅館もあるのでどうしてもここじゃなきゃいけないってことはないんだけど。
外湯に入りたければここね、って言う話で。
金具屋
古い建物が好きな方には説明不要な、渋温泉で最も有名な旅館がこちらの
『歴史の宿金具屋』
江戸時代の宝暦8(1758)年創業という超がつく老舗旅館。
国登録有形文化財に指定されている重厚な建物は、「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになったとも言われている。
うーむ。。何としても一度は泊まってみたいもんだ。
ちなみに、夜はライトアップされてそれはもう幻想的な姿を見せてくれる。
みんなここで絶対に足が止まってスマホを向けてしまう、そんな魔力を持つ金具屋恐るべし。
以上で渋温泉の話は終わりなんだけど、思い出した。これだけ紹介させてほしい。
地獄谷野猿公苑もあるよ
『日本秘湯を守る会』の一軒宿、「後楽館」で有名な地獄谷温泉も実は湯田中・渋温泉郷のひとつ。
渋温泉の外れから横湯川を上流へ2kmほど遡った場所にある。
筆者は10年ほど前、後楽館に泊まりに行ったことがある。
もう間もなく4月になろうと言うのに、あろうことかその日は吹雪だった。
重たいスーツケースをゴロゴロ転がしながら、こんな雪道を泣きながらスニーカーで30分も歩き続けた。
いや、正確にはスーツケースを汚したくなかったので持ち上げながら運んだのである。
容易にたどり着けないからこその“秘湯”なのだと、まるで育成ゲームの初期設定みたいな感情の消えた顔で黙々と歩き続けた。
何かの罰ゲームとしか思えなかった。
そしてたどり着いた地獄谷温泉「後楽館」。
本題ではないのでここでは触れないが、行くまでの大変さも相まってそれはそれは素晴らしい一夜であった。
そんな地獄谷温泉には、ここよりはるかに有名な、と言うかグローバルレベルで有名な『地獄谷野猿公苑』がある。
海外では“スノーモンキー”で知られる、露天風呂に野生の猿が浸かっているアレである。
これな・・
猿。。多すぎ!!!!!!!
みんなが「食べ物を与えない」「近づかない」「さわらない」を守っているおかげでここの猿たちは基本人に無関心。
日光みたいに襲われることはないのでご安心を。
ちなみに・・
後楽館の露天風呂にも猿は出没するので、運がよければ出会えるかもしれませんよ。
こんな風にね。
渋温泉の話からずいぶん脱線しちゃったけど・・
おしまい。
[訪問日:2021年7月23日]
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