諏訪酒造さんの裏手から脇道へ入ると、「清水通り」なる何ともそそられる路地が伸びていた。
こういう路地を見つけたらとりあえず入ってみたくなる。
これはもう修復不能な自分の習性なので仕方ない。
観光マップで「水路のある風景」と書かれているが、それより建物がいい。
途中で右へ90度曲がり、その先はこんな風景が続く。
うひょー。たまらん。
新町通り
抜けた先は明治時代の建物が残る「新町通り」。
左手の「河内屋旅館」さんは『日本ボロ宿紀行』にも登場する老舗旅館。
文中、昔はこの通りが歓楽街だったという描写が出てくるけど、、まったく見えん(笑)
河内屋さんの先を左に曲がるとここが旧備前街道。つまりどん突きがさっきの道標ということ。
ここにもまた登録有形文化財(智頭は本当に多かった)。
こちらは石谷家の分家として戦前に建てられた「旧塩屋出店」。
現在は飲食店として利用されている模様。
石州瓦の町家。
西河克己映画記念館
旧塩屋出店の庭園に入ると、こんな洋館が立ってて思わず「ぬぉ!」となった。
『青い山脈』や『伊豆の踊子』をつくった昭和を代表する映画監督、西河克己の記念館だった。
同監督が智頭町出身という縁で、2001年8月に開館。
見学は無料。
なお、主屋同様ここも登録有形文化財。
西河監督の作品を調べてみたところ、名前だけ知ってるのは数本あったけどもしかしたら一本も観たことないかもしれない。。
何か観てみようかな。
旧塩屋出店の庭園。奥に見えるのが主屋。
旧塩屋出店の角を東へ。このあたりが「中町」。
中町の見どころとしてはまずは本陣跡。
と言っても何も残っておらず案内板と石柱のみ。
もうひとつは中町公民館。
個人病院として建てられ、大正11年から幼稚園として利用されたという洋風建築。
ここも登録有形文化財。
いやはや、思った以上に見応えのある宿場だった。
そんなに期待してなかったんだけど、いい意味で期待を裏切られまくりでした。
智頭急行と因美線のターミナル駅であり、高速道路も通っている智頭町は山深さとは裏腹にアクセスは抜群。
鳥取方面への旅行を計画されている方は、是非「智頭宿」の美しい町並みを候補に入れてみてはいかがだろう。
[訪問日:2021年9月20日]
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