完全に過去の遺物となっていたJET BOWl跡のすぐそばにこんなアーチを見つけた。
一瞬、神戸にいるのかと錯覚しそうになったが間違えてはいけない。
自分は今玉ねぎ島にいるのだ。
こここそがこの日の目的地「洲本新開地」である。
洲本にまつわる話はこれまで4本記事にしたが、過去の訪問時は洲本にこんな盛り場があるなんてことは露ほども知らなかった。(いつものことだけど)
隠れ家感満載の「瓢箪横丁」。
二階は文化住宅のようだがさすがにもう住人はいないだろう。
※文化住宅とは、高度経済成長期に供給された集合住宅のこと。関西圏の呼称
昨年頃の情報によると、一階ももう・・という話らしい。
新開地の目抜き通りへ。
日曜の昼下がり。さすがに歩いている人はいない。
カフエー鑑札を発見。
兵庫は「料理屋」ばかりなのでたまに「小料理店」とか「カフエー」を見つけると嬉しくなる。
このスナックにも「カフエー」がついてた。
そう言えば、これ一昨年の話だから今思えばコロナ禍真っ只中だったんだな。
閉めてる店も多かったんじゃないかな。
ここはその名の通り戦後につくられた新開地のようで、まちの歴史としてまだ新しい。
大鳴門橋も明石海峡大橋もなかった当時、淡路島の中心だった洲本には自然と人が集まったのであろう。
なんせ当時は大阪や神戸への航路があったり、福良―洲本間を島内唯一の鉄道が走っていたりと観光客にとっても玄関口のような役割を果たしていたそうだ。
淡路島自体もここ最近パソナのおかげでにわかに注目を浴びてるけど、京阪神から近いしおよそ離島っぽくないほど栄えてるし玉ねぎは豊富だし住むには案外いいとこだと思う。
特に東日本の人は一度遊びに来てほしいな、と。
なんかだんだん島の回し者みたいになってきたな…。危ない危ない。
というわけで、新開地はこのへんで。
弁天銀座
新開地の目と鼻の先に、弁天銀座と言うこんな商店街がある。
ちょうど厳島神社の参道になっていて、「淡路島弁財天」と呼ばれるところからこの名がついたのだろう。
昭和ど真ん中の喫茶店。
北側入口には立派な大鳥居。
この食堂は現役の頃に来たかった。
東側のRC造3階建ては2~3階がマンション、1階が「弁天横丁」と言うスナック街になっている。
1階。
ん?って、この形態JET BOWLと同じじゃないか。
こちらはまだ現役の模様。
「辨天」って何やら難しい字を書くのね。
智辯学園の「辯」ともまた違うのか…。
厳島神社。
安芸の宮島にある厳島神社と同じで主祭神は市杵島姫命。
本家とは何かしら関係があるのだろうか。
洲本新開地&弁天銀座編、おしまい。
[訪問日:2021年9月26日]
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