浅草から特急スペーシアで2時間。そのアクセスの良さで「東京の奥座敷」と称される一大温泉街、栃木県の鬼怒川温泉にはかつてふたつの赤線があった。
「花の町」を後にし、もうひとつの「京町」へと向かう。
前頁で触れた通りだが、特徴をもう一度おさらいすると
町端れの京町に11軒27名いる。
とある。絶望的に手がかりが少ない。
これが昔だったら地元のおじいちゃんに聞きこむとか図書館で調べるとか結構大変だったんでしょうけど、そこはネット社会の恩恵というヤツで。
いつもどうやって探すのか気になる方もいるかと思うんですが、筆者は後発なので大体の場所は偉大な先人たちの足跡がネット上にあるケースが多いんです。
あとは地図上の地割を見たりストリートビューを駆使したりまぁそんな感じです。
で、現地で右往左往して結局見つかりませんでした、みたいな悲しいことにならないためにも、なるべく出かける前にリサーチしておくことをオススメします。
実は今回の「京町」は場所までは分かってなかったんですよね。
歩きまわってなんとか探し当てました、というのがここ。
〒321-2522 栃木県日光市鬼怒川温泉大原 鬼怒川温泉駅
湯の街公園やくろがね橋あたりを中心地とすれば確かに「町外れ」ではあるけど…。
ちなみに「花の町」「京町」間は徒歩で5~6分というところ。
京町
ようやく到着。この坂道がくだんの場所である。意を決して上り始める。
この「京街坂」と書かれた標柱が目印。昔は「京町」じゃなくて「京街」だったのか。
よくわかりませんが場所はここで間違いないはず。
11軒なので「花の町」よりは小さなシマだったようであるが、駅からも近いしこっちのほうが繁盛したんじゃないかって気がする。推測の域を出ないけど。
こwれwはw
久しぶりにわかりやすいの見たなぁ。これはクロでしょう。玄関も二ヶ所ありました。
そこを左に折れると空き地があった。きっとここにも遺構があったんだろうな。
しかし雑草が伸び放題ですごいことになっている。
左側はカラオケスナック。右は個人宅。なんともカフェーな建物である。
昭和20年代にはここを歩いたら暴力的に引っ張られたわけですよ。
そんなこと今では想像もつかない。
坂を上るときに右側に見えていたこの建物もずいぶん気になってたんだけど、こりゃきっと遺構だな。
Googleマップではホテルの寮になってるけどしもた屋にしか見えない。
確かに「京町」の端のほうではあったけど。なんちゅー安直な名前のカラオケなんだ。
以上が京町散策。何年か前だったら遺構ももうちょっとあったかもしれない。まぁでもこれだけ見れれば満足です。
近くで見かけた昭和なたばこ売り場。
というかもう総じて町並みが昭和テイスト。鬼怒川温泉。歩くのが楽しい街です。
赤線跡しか触れなかったけど、実は鬼怒川温泉では廃墟になった大型ホテルや廃屋なんかが結構あちこちで見られる。
昔に比べ、今温泉地はどこも苦境に立たされている。鬼怒川ではその程度がちょっと顕著すぎるという話。
赤線跡に興味を持たれた方は、是非泊まりで訪れて温泉街に貢献してあげてください。
[訪問日:2015年9月23日]
コメント
鬼怒川は見つけられなかった思い出が、、、
ここでしたか。
僕もたぶん自力じゃ見つけられなかったと思います。。
参考になれば幸いです。