日本三大稲荷のひとつと言われる「豊川稲荷」は曹洞宗のお寺で、愛知県豊川市にある。
豊川と言えばいなり寿司が名物で、筆者は電車旅の際によくいなり寿司の駅弁を豊橋駅で購入する。
そんな豊川稲荷に、昭和レトロな商店街があることをご存知だろうか。
各地で見られるまちおこし系スポットのひとつである。
駅前にはお稲荷さんがお出迎え。ちなみに豊川稲荷の境内には気持ち悪いぐらいおびただしい数のお稲荷さんがいることで有名。こっちも時間があればちょっと見て行こうと思う。
やって来る日を間違えた
駅前のロータリーを北へ。これが表参道。結論から言えばこの表参道が、「なつかし青春商店街」というレトロ系スポットになっている。
しかし駅に着いた時点であることに気がついた。そう、ありえないぐらい人が多いのである。
しまった…今日は元旦だった。予定がなく家でゴロゴロしてる人たちもこぞって初詣に来る日じゃないか。
ひとまず不安はかき消して散策を続ける。
すこぶるパンチの効いたBARの成れの果てと対峙する。これはそそる。
舐めるような視線をファサードに這わせると、ある一点で目が止まった。こ、これは・・
そしてもういっちょ。バーの鑑札・・だと?
ちなみに、こんなボロボロな昭和の残滓に対して身を乗り出すようにシャッターを切る旅人が、ただ初詣に来ただけのまともな群衆にどういう視線を投げかけられたかは適当に察していただけると幸いである。
突き当たりは丁字路になり、左に行くと豊川稲荷。
その角にはこんな素晴らしい食堂があった。
ちょうどここで昼食にしようと思っていたものの、店内が混んでいたので諦めた。
確かに今日は一年で最も儲かる一日かもしれない。
この食堂も「なつかし青春商店街」の構成物件のようである。おそらくひとつ前のホーロー看板は後付けであろう。
豊川稲荷方面のあまりの人の多さにドン引きしたので、たまらず角を右折。コチラ側も「なつかし青春商店街」の一部に含まれている建物がある。
しかし無情にもそこで知ることになるのは、右折して飯田線の線路を越えた先に豊川稲荷の参拝者用駐車場があるということ。つまりそっちからどんどんどんどん人が流れてくるのだ。
こんな日に来るんじゃなかった・・
年末年始の旅でもっとも気をつけなければいけないこと。それは、初詣スポットの近くに近づかないことに他ならない。長年旅人やっててなぜこんな易しいことに気づけなかったのか。
しかもよりによって元旦に来るとか…完全にトチ狂ってるとしか思えん。
(2ページ目へ続く)
コメント
まだバ-残っていたとは、、、
昔ながらの床屋も残っていたかな?
床屋ですか?気が付かなかったですね・・
人が多すぎてちゃんと見てなかっただけかもしれませんが–;