江戸後期から昭和初期の建物と「有松絞り」で重伝建となった有松。
今度は駅前通りから西側の町並みを見ていくことにする。
この薬局の建物も実はかなり古くて、内部には色んな特徴があることをガイドのおばちゃんが熱心に説明してくれたんだけど、まったくメモってなかったのですべて忘れました(涙)
それにしても、この「薬局」の文字のサビ具合にはいたく感銘を受けた。
山車庫もなまこ壁の土蔵。なかなかよき。
こちらの建物はデイサービスになっていた。
竹田家住宅
その先に現れるのが、江戸末期に建てられた竹田家住宅。
時代とともに増改築されながらも、全体的に江戸期の町家建築の特徴をよく残している。
このプレート欲しい(笑)
竹田家最大の特徴が、この明治期のガス燈。江戸と明治のコラボはなかなか見逃せません。
向かって右側から。こうして建物を眺めてると、当時の絞商がいかに儲かったかをひしひしと感じることができる。
実際、有松絞りは旅人たちに大人気、かなりのヒット商品だったようで、かの歌川広重や葛飾北斎の浮世絵にも描かれたほどなんだとか。
旧街道は緩やかに右へカーブする。そこに見えてくるのがこちらも江戸末期の岡家住宅。
主屋の間口は有松最大とかなりでかい。虫籠窓つきの塗籠造で、アクセントになまこ壁。それだけかと思いきや、軒下(軒裏)が波型と凝りに凝っていて、意匠的な見応えはかなりのもの。
続いて小塚家住宅。見ての通り、うだつが最大の特徴。
小塚家住宅の向かいの建物。パンフレットには特に触れられてないけど、ここもガス燈が乗ってて二階の窓がいい感じ。
右側から小塚家住宅。ちょうどこのあたりが保存地区の端っこになる。
さて、そんなわけでそろそろ戻ります。
「染織町」という新しい種別で重伝建に選定された有松の町並み。
江戸時代、旅人たちが往来した旧東海道。当時を思いながら、変わらない町並みと400年続く有松絞りを堪能する。
毎年6月には「有松絞りまつり」も開催される。
変わりゆく街名古屋で、変わらない伝統美を楽しむのも悪くないと思う。
今度の週末は是非有松へ。
[訪問日:2017年4月23日]
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