大阪色街散歩 飛田新地周辺の赤線建築を訪ねて

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大正時代に開業した飛田遊郭。
戦後の赤線時代を経て現在の料亭街へと姿を変えたことから、界隈には往時を偲ばせる赤線建築がちらほら残っている。

また、新地を取り囲むように青線地帯があったことが知られており、そのあたりにも怪しい建物が残されている。

まずはオーエス劇場前から。場所はここ。

動物園前一番街を歩くたびに、私道のような雰囲気とほとばしるアングラ臭で「なんという入りづらさか…」といつも思っていたこの路地。

こういうところはやはり早朝に限る。ちなみに、この日歩いたのは朝7時頃。

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ひょんなところで…

今度は商店街の西側。松乃木大明神のすぐそばで見つけたのがこのタイル貼りの建物。

このあたりは歩いたことなかったので、こんなところまであったのか~!と。いやぁ、それにしてもタイルが素晴らしい。

確かこの辺だったかと。

付近を歩いてると小料理屋をちょこちょこ見かけた。当時は二階で“いいこと”してたのかなー。

自転車のおかげで被写体のクオリティが格段に上がってる感のある激渋物件。特に落書きが最高。

昔は写真屋だったみたいですね。

続いて三洋荘。ここは商店街からも見えるし比較的有名なんではないかと。

場所はここ。

そして、三洋荘の先を右手に折れると素晴らしいカフェー建築のオンパレードが始まる通称「タイルストリート」。
↑今適当に命名しましたw

もう、いかにもという転業アパート。かつては夜な夜な男女の秘め事が行われていたのかと思うと…

初めて飛田に来たときは三洋荘の先までは行かなかったので、ネット上の写真を見ては「はて、ここはどこなんだ」と長年の謎だったんだけどまさかすぐそばだったとはね。

新開筋商店街が終わるところに建つ、緑タイルが美しい「末廣旅館」。

(2ページ目へ続く)

コメント

  1. 定マニア より:

    どうしても気になる建築を見つけました。難波金融伝ミナミの帝王シリーズの「絆」と「裏切りの報酬」の中で、外壁が赤黒っぽい色で、洋風長屋のような「転業アパート?」が出てきます。絆では、不法就労していた中国人が警察に連行されて行くシーン。裏切りの報酬では、萬田金融から逃げた不動産屋が隠れ住んでいるアパートという設定。しかも、裏切りの報酬では内部ロケも実施していて、長い板張りの廊下に木製のドアの部屋が並んでいたり、タイル張りの丸柱も見られます。ミナミの帝王はだいたい大阪府内でロケをしていますから、おそらくこちらの記事で紹介されている場所にあるんじゃないかな?と思うのですが、ご存知ないですか?緩やかな坂道に面していて、外壁に「近江○○」と書いてあるのが確認できました。もう10年くらい前の作品ですから、取り壊されている可能性もありますが。

    • machii.narufumi より:

      こんにちは。
      大阪のどのあたりかわからないので想像の域を出ないですが、その描写で思い当たるような建物はないですねぇ…。
      そもそもこの記事で歩いたあたりは坂道なんてなかったような気がします。
      もしまた何かわかったら、教えていただければ現地へ足を運んでみます。

  2. 定マニア より:

    わざわざコメントして下さりありがとうございます。あれから、繰り返し物件が出てくるシーンを観ていますが、住所が書かれている部分を拡大して観ることができないんです(ケーブルテレビを録画したものなので)。近江○○は、たぶん旅館だと思います。住所は二葉?に読めなくもないんですが。あと、急な階段に面していること(真ん中に鉄製の手すりあり)と、その赤黒い物件の隣にも怪しげな赤線建築があり、斜めの真鍮製手すりがついてます。ミナミの帝王シリーズには時々「これは!」と思う赤線建築がけっこう出てくるんですよね。

  3. 定マニア より:

    お待たせしました?場所がどこで、建物の名前も判明しました。住所で言うと、西成区天下茶屋東2-1です。アパートなのか名前は「近江荘園」「松和荘別館」です。残念ながらどちらも2015年4月に取り壊されました。MANAZOUの近代建築・看板建築・レトロ探訪というブログの2012年07月01日に、外観の写真が掲載されています。更に、前に述べたミナミの帝王シリーズにも登場しますが、同じく竹内力主演の「影の交渉人2ナニワ人情列伝 秘密を知る男」では、松和荘別館の中でロケが行われています。よかったらDVDでご覧下さい。どうしても赤線建築に見えてしまうこの建物。飛田遊廓から近いので、その類いなのか?と思ってしまいます。

    • machii.narufumi より:

      すごい、、よくぞ特定しましたね!
      紹介くださったブログを拝見し、Googleマップで場所の特定もできました。(残念ながらストリートビューで往時の姿を見ることは叶いませんでした)
      見るからに赤線建築の特徴を備えていますね。
      場所柄、連れ込み宿が下宿かアパートに化けた、ってところではないでしょうか。

      実はこのあたりはほとんど歩いたことありませんで、おかげさまで今度ゆっくり歩いてみようと思いました。
      ありがとうございました。

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