最近、時系列ガン無視で再訪系のネタが多めな当ブログですが、今日もちょっと新しめの話を。(本音としてはそろそろ戻したい…)
昨年11月、久しぶりに別府を訪れた。
金曜:夜行バス
土曜:別府散策、別府泊
日曜:レンタカーで宮崎方面へ、フェリー
月曜:朝イチで帰宅
改めて振り返ると、実質3泊2日と言う超絶わけのわからない旅だった…。
で、別府と言えば2017年の年末にちょっとだけ歩いたけど、めちゃめちゃ不完全燃焼な散策となった土地。
今回はそのとき行けなかったところを中心に歩き、そのうちのひとつが駅の北側にある「北部旅館街」、かつて遊郭だった通りである。
別府駅の東口から5分も歩けばたどり着く北部旅館街。
異界との結界を意味するアーチが、威風堂々たる佇まいで旅人を迎えてくれた。
旧行合町遊郭
路地へ入るとすぐに目につく二軒の旅館。「すゞめ」「ちとせ」
「ちとせ」さんは1泊3,000円。
全国的にホテルが高騰する昨今、まさかの3,000円ですよ?
しかも『源泉風呂』ってことは温泉付き・・(白目
ここにはかつて「行合町(ゆきあいちょう)」という名の遊郭があった。
先ほどの料金表に書いてあったご休憩(2H)の設定が、歴史を雄弁に物語っている。
売春防止法を機に揃って旅館に鞍替えし、以後旅館街として営業を続けて・・かれこれ60年。ずいぶん長い時間が流れたもんだ。
ちなみに、この写真を撮った場所にはかつて「旅館かおり」と言う貸席だった渋い木造建築が建っていた。(現存せず)
しもた屋となっていたこちらは元「旅館あおしま」だった建物。
玄関まわりの豆タイルが実に美しい。
ここも元旅館の雰囲気を残している。
少しだけ雰囲気のある玄関まわり。
まさにたった今解体が完了しました、とでも言わんばかりの現場に遭遇した。
聞くと、ご子息が継がなくて廃業した割烹が建っていたそうだ。
全盛期はもっとあったはずの当時の建物もどんどんなくなり、旅館に限っては今や2軒という寂しさ。
“旅館街”を名乗るのもとうに無理のある状況に追い込まれていた。
そんな中、ひときわ目についたのがこちらの建物。何コレ?
純和風な木造家屋を主屋に、離れっぽい不思議な建物がくっついている。
そして窓枠には緑の豆タイル。
ここも・・かつては“そういう建物”だったんでしょうなぁ。
そろそろ国道10号線に出ようかと言う旅館街の終わりには、立派なふぐ料理店。
で、東側のアーチは北部旅館街じゃなくてその「割烹ふぐ松」だった。
これ、東側には旅館がまったくないから後から書き換えたんじゃないかな。
どうもそんな気がする。
さて、もう察しがついてると思うけど。
最初に登場した「旅館すゞめ」さん、が本日のお宿。
次回、お見逃しなく!
[訪問日:2019年11月2日]
コメント