前回まで四国の話が続いたけど、続編は北九州の市場の話。
松山を歩いた日の夜、松山観光港から愛車とともに小倉行きのフェリーに乗り込んだ。
21時55分に松山を出港した船は、翌朝5時に小倉に着いた。
(´-`).。oO(意外と近いんだよな…四国と九州って)
ロクに眠れなかった上に、なんせ真冬の九州である。絶望的なほど辺りは真っ暗だ。
明るくなるまでまだ当分時間がかかるだろう。
やることがないのでコンビニの駐車場で仮眠することにしたが、これまた寒すぎて全然熟睡できなかった。
ようやく明るくなってきた7時半頃。
よし、活動開始!
この日は丸一日かけて、北九州市内の古い市場を回れるだけ回る予定だった。
まずはじめに行ったのが、小倉にある「黄金市場」である。
こがね市場
旦過市場からも比較的近い場所にある黄金市場。
ちょっと紛らわしいんだけど、この鉄骨の割と新しめなのは黄金商店街。
これが東西に伸びてて、真ん中あたりで北に伸びるのが黄金市場。
と言う解釈なんだけど間違ってたらごめんなさい…
そばに市場側の入口があるのですぐわかると思うけど、見ての通り全然違う。
もう余裕で平成と昭和ぐらいの差がある。
まず商店街のほうから。
まぁ、店が開いてないので雰囲気もイマイチ伝わらないけどこんな感じ。
アーケードは新しいけど建物はそれなりに古そう。
真ん中あたりに『こがね市場』の入口がある。
はやる気持ちを抑え、先に市場の周辺をざっと見ることにした。
古い市場がある場所には周辺にも古い建物が残っていることが多い。
市場だけじゃもったいないから、少し範囲を広げて歩くことをオススメしたい。
こがね市場の外観。まさに模範的なアーケードだ…。
さて、それじゃそろそろ本丸を攻めるとしましょうか。
この黄金市場、誕生したのは昭和9年頃と半端じゃなく歴史が長い。
見た目的にそうかな・・と思ってたけど、現在の市場は戦後につくられたものらしい。
これはヤバい・・
素晴らしすぎて鼻血が出そう…。
照明が裸電球ってのがたまらないんだよな。もちろん蛍光灯でも昭和っぽさは感じられるけど、さらにその上を行ってる。
でも、さすがに白熱電球じゃなくLEDよね。
電気代、60Wだと6分の1ぐらいだしね。。
国道に面した入口のそばに、手書きのマップが貼ってあった。
組合がしっかりしてないとこんなんできないよな。素晴らしいぞ、黄金市場。
ところで、冒頭から「黄金市場」と「こがね市場」が混在して混乱してる方がいるかもしれない。
一応ここの正式名称は「黄金市場」。
平成23年に販促の施策で体外的な名前を『こがね市場』にしたそうな。
政治家が名前をひらくのと同じような感じでしょうかね。
ここ、古い市場には珍しく公式サイトがあって市場の歴史なんかも書いてあって。
それ読むと色んな紆余曲折があったんだな~と感心すること請け合い。
謎のポーズキメてるパンダだって悲喜こもごも色んなことがあったんだろうと思う。
なんせ、戦後70年ちょっと経ってるわけですからね。
こうして見ると廃墟にしか見えないけど、営業時間中に来ると結構現役店もあるそうで。
今度は平日の昼間とかに来たいな。
旦過市場を筆頭に、北九州にはこのクラスの木造アーケードが全国屈指のレベルで残っている。
その辺の考察も軽くしたかったんだけど、残りの写真も少なくなってきたので次回にします。。
ここはモノレールの駅からも近いので、かなり行きやすい。
是非旦過市場と併せて足を運んでほしい。
寒すぎて身体が凝り固まってたけど、程よい暖機運転でやっとほぐれてきた。
次もなかなかハイレベな市場が登場しますよ。
乞うご期待!
[訪問日:2020年1月2日]
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