篠島の北約3kmの位置に浮かぶのが、同じく愛知三島を構成する日間賀島(ひまかじま)。
師崎港から篠島へ向かう高速船は日間賀島へも寄港する(すべてではないので注意)ので、篠島とセットで訪れたい島だ。
篠島港を出発すると、すぐに日間賀島が視界に入ってくる。
日間賀島には東港、西港と2つの港があるが、いずれも篠島からは10分で到着する。
この日の宿が島の東部だったので、東港で船を降りた。
これが2020年の14島目、ラスト島旅だった。
しみじみと“島納め”の感慨に耽りながら、日間賀島に上陸を果たした。
そこには、蛸壺からにゅっと飛び出したタコがいた…。
篠島がしらすといかなごを売りにしているのに対し、日間賀島ではタコとフグを目玉にしている。
島のキャッチコピーは『多幸の島 福の島 日間賀島』である。
このキャラクター、名を聞いても名乗ってくれなかったので熟慮の末にタコ野郎と命名した。
日間賀島について
周囲6.6km、人口は約1,800人といずれも篠島とほぼ同等の規模である。
唯一違うのが、最高地点が30mしかない平らな島であるという点。
先述のとおり港が二ヶ所あるが、すなわち集落も東部と西部で二分されている。
つまるところ、両方歩こうと思ったらほぼ島を一周しなければいけないことになる。
というわけで、まずは東部の集落から見ていこう。
篠島で結構歩いていたが、まち歩きをライフワークにしているヤツがこれしきでへばっていたら格好の笑い者というもの。まだまだ余裕しゃくしゃくである。
日間賀島の家々は、やはり篠島同様カラフルなものが目立つ。
細い路地が縦横無尽に入り組むさまもよく似ているが、起伏がないので雰囲気は微妙に違う。
あと、こんな感じの純和風な古~い木造家屋はほとんどなかった。
階段のタイルが圧巻…。
創建不詳なほど古い「日間賀神社」。
境内で6~7世紀の古墳が見つかったというから相当のものである。
神社の前はサンライズビーチ。
さぞ日の出がキレイなことであろう。
日間賀島のマンホールはタコ野郎仕様。
さすがは多幸の島。
漁港の近くを歩いてると嫌でも蛸壺を目にする。
水色の平屋ってなんか沖縄感あるよね。
漁港は島の北側に集中していて、約600隻の漁船がここを利用するそうだ。
通り道だったので『日間賀島資料館』に立ち寄ってみた。
島の歴史のほか、漁具や数千年前の出土品などが展示されている。
今は蛸壺が主流だが、以前は数が多すぎたため釣りのほうが手っ取り早かったそうだ。
タコの入れ食い状態・・そんな素晴らしい時代があったのか。
小さな資料館だが、日間賀島について学びたければ是非立ち寄ろう。
緩やかな起伏を越えると、島の西側、新井浜港に出た。
残すところは西港と西部の集落である。
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