なんかもうそろそろタイトルがドラクエっぽいよな…
と思わずにはいられない尼崎のレトロ市場シリーズ第5弾は、阪神武庫川駅にほど近い「武庫川中市場」。
結局この日は一日中しとしとと雨が降り続いていた。
雨降りの日は基本まち歩きはお休みなんだけどね。。ちょっとこの日は事情があって歩かざるを得なかったわけで。
武庫川の市場は、駅から東へ線路沿いを5分ほど歩いたところにある。
3つの市場が隣接する形で現存している。
武庫川本通
まず、南北に伸びるメインストリートが「武庫川本通」。
この日は酒屋はお休み。
角の果物屋は営業中。
「くだものの店」と書いてあるので、野菜も売ってるけどメインは果物なんでしょう。
信頼と実績の淡路島産玉ねぎ。
昭和30年代と言ったところだろうか。
尼のアーケードはだいたいがこの年代なので、見た目もなんとなく似てることが多い。
振り返る。
暗っ…!
武庫川中市場
本通から直交するように伸びるのが「武庫川中市場」。
武庫川で市場と言うと、この中市場をイメージする人が多いと思う。
なぜなら、名前が書いてあるのがここだけだから、ここら一帯が中市場だと思ってる人が普通にいると思うわけで。
そんな中市場は、入口の魚屋と出口の花屋が営業していた。
現状、残っているのがこの2軒のみのようだ。
こっちのほうが駅に近いから、むしろこっちが入口かもしれないけど。
あぁ…いいなぁ、この光景。
未来に残したい。
武庫川東市場
本通を挟んで、中市場の反対側に伸びるのが「武庫川東市場」。
天井が青く、緑色の突き出し看板で統一された東市場。
ここだけ雰囲気がやや異なっている。
ここは分かりやすく、唯一残るのがこちらのタダ文具店のみ。
それ以外はもうキレイにシャッターが閉まっている。
どん突きを曲がると、香ばしい路地裏が続いていた。
素晴らしすぎて鳥肌が立った。
市場の周りにもフォトジェニックな下町風景がよく残っていた。
まるで昭和40年代ぐらいにタイムスリップしたかのようだった。
線路沿いは「武庫川ショッピングセンター」なる高架下商店街になっていた。
ドラッグストアと肉屋ぐらいしかやってなかったところを見ると、ここも中市場と同じような時間軸で生きてきたのだろう。
そんなことを考えながら、謹んで雨中のまち歩きを終えることにした。
[訪問日:2021年1月23日]
コメント
昭和55年(1980年)頃(もう少し後までかも)までは「武庫川西市場」ってのが残ってました。今は敷地まるごと「プロパレス武庫川グランリーヴァ」ってマンションになってます。このマンションが竣工したのが平成21年(2009年)だっていいますから、途中30年間に何があったのか、転居しちゃった僕にも不明ですが。
なんと!中市場の先にもうひとつ市場があったのですか。それは驚きでした。
なんとなくですが、それまでは市場も残っていて、マンションを建てるときに解体したのかなという気がしますね。