開業100年を控える阪急中津駅に始まり、次にやって来たのは「中津商店街」。
いつできたのかは不明だが、60年続くお店があるというので戦後、昭和20~30年代あたりからここにあるのではないかと思っている。
頑張らなくても梅田駅から歩けてしまうぐらいの場所にまぁね、こんな商店街が残ってるなんてさすがに予想外というかなんというか。
ただ、この日は平日だったんだけど結構シャッターが閉まってるところも多くて、少しだけやるせない気持ちにもなった。
商店街は200mくらい続いている。思ったよりも長い印象。
駄菓子屋さんがやっているとなぜだかほっとする。
少年時代の自分と重ねてしまうからかもしれないけど、小中学生にはやっぱり必須のコンテンツだと思うんですよ。
みんなで外で遊んで、駄菓子屋が交流の場だったりしてさ。
ゲーム機が普及してスマホが登場して、今の子は外で遊ばなくなったどころかみんなで遊ぶことも少なくなってるんだろうな。昔に比べて。
時代の流れとは言え、おっさん世代に片足を突っ込んだ身としては少々寂しいところもある今日この頃。
アーケードは全蓋式なので雨が降っても問題なし。採光もバッチリなので、昼間でも普通に明るい。
商店街ではこれ結構大事。
※2019年8月にアーケードのテントは撤去され、現在は青空市場となっています
昭和全開な袖看板たち。この世界観がたまらない。
ふと脇道に目をやると、目に飛び込んできた風景が完全に下町のそれだった。
もうすぐこの商店街も終わる。もう少しだけ夢を見ていたい。
まるで八百屋に大根でも買いに来たかのようなラフさで近所のおっさんが商店街に入ってきた。
これな。
北側の入口。楽しい時間だった。
ついでに、近所の下町な町並みも散策してから帰るとしよう。
人情味あふれる町並み
東京では色々歩いたけども、関西に来てからは下町的なところを歩いたことがなかったので、この風景を見たらなんだか新鮮な気分になった。
人情のまちと言われる大阪。人情の象徴と言えば下町。
ってことは、下町こそが大阪の原風景と言えるんじゃないか。
この家々の密集具合たるや。
ご近所と仲良くできないとやっていけないだろうし、人を信用したり互いに助け合う気持ちがないとたちまち村八分にされそうな気がする。
おせっかいな大阪のおばちゃんは、他人のことにぐいぐい首突っ込んでくるんだろうな。やっぱ。
そういう環境にどこか憧れる自分がいる。
義理人情に包まれた大阪の下町。
その路地裏で、人生の機微について考えさせられたのでした。
筆者が愛してやまない下町の風景を、現在もとどめる戦前のまちなみ。
中津は全然通過点なんかじゃなかった。
定期的に訪れて、写真に残したいと思える、そんな場所だった。
[訪問日:2017年7月25日]
コメント