ようやく名駅まで戻ってきたところで、今後数年で激変してしまう危険性を秘めた太閤口界隈の町並みをウオッチしてみようと思う。
とにかく両方歩いてその違いを体感してほしい名駅東西の町並み。
いかがわしき時代への郷愁を誘うあかひげ薬局。
ドヤ街だった頃の名残をとどめる安宿の数々。
まるで地方都市の駅前アーケードでも見ているかのような古びた建物。
路地からにじみ出る怪しさ。
昭和へのオマージュを捧げたくなるような格安ビジネスホテルが乱立する風景。
実は栄、錦三丁目と並ぶ風俗街があることでも知られる駅前風景。
この、とてもあの名古屋駅から徒歩5分以内でお目にかかれるとは思えない駅西の町並み。
通称“駅裏”と呼ばれていたそうだが、確かに表に出すにはあまりにもリスクが高い。
あと8年…
しかし、である。
東側は洗練すぎて正直つまらない。
– 安く飲めて手軽に遊べてさらに駅から近い –
筆者も駅西に何度か泊まったことがあるが、わざわざ地下鉄に乗らないといけない栄や錦と違ってはるかに利便性が高いのでとにかく楽なのだ。
だから、どこまで変わるかわからんけど、再開発?いや、しなくていいじゃんと思ってしまう。
新幹線と飛行機で不便だと思ったことは一度もないし、リニアってホントに要るんだろか。
狭い日本で、そんなに急ぐ必要がどこにあるんだろう。
東側にそびえる高層ビル群。
西側もあんな風になったらさすがにちょっとキツイなぁ。
2027年開業予定のリニア名古屋駅。
あと8年でどうなるのかちょっと想像できないけど、ひとつだけ、今のうちに駅西の町並みを目に焼き付けておいたほうがいいということ。
これだけは間違いなく言える。
[訪問日:2018年6月9日]
コメント
こんにちは
川崎長太郎や山口瞳などを読んでいらっしゃるようなので、誠にお節介さまですが以下書きます。多分ですが、団鬼六先生の「真剣師 小池重明」の小池さんの生まれ故郷ではないかと思います。わたしは5年に一度くらいですが、JR名古屋駅から在来線でトロトロと列車が走りだすとそのあたりが見えて、多分、重明さんが生まれ育ったところかなと、胸が熱くなります。大衆小説の鏡みたいな、男なら誰でも感動できるような傑作小説です。今は幻冬舎アウトロー文庫で出ているようです。よろしかったら。
小池重明さんとは初めて知りました。
色々調べてみたところ、生まれは名古屋の牧野町、これは名駅の南西側、いわゆる“駅裏”にあたります。
そして、中学生の頃実家が同じく駅裏の則武町に移ったようですが、これが私がこの記事で歩いた界隈になります。
少し興味が湧いてきましたので、機会がありましたら読んでみたいと思います。