長崎県佐世保市にあった勝富遊郭。
山の麓を切り開いた新開地は、半月状の面白い地割をしている。
それぞれの路地に高低差があり、歩くとこんな景色を目にすることができる。
今いる場所が廓内の北東の端っこ。
階段下の有名な遺構はまだ健在だった。
打ち棄てられた元アパートに打ち棄てられたクルマ。
いつから停まってるのかわからないがたぶんそういうことなのだろうと思う。
恐る恐るクルマの先に分け入ってみると、その奥には驚くべき光景が隠されていた。
その先にもう一軒。
松の意匠が在りし日への想像を掻き立てる。
二階の窓が気になった商店。
古ぼけた観光旅館の案内図が、遊郭なきあと一斉に旅館に転業した事実を物語っていた。
地図に描かれている場所を探して訪ね歩いてみた。
こちらは「旅館八十女」の屋号がまだ残ったままだった。
「ホテル多摩」と書かれていた場所には、スナックのような入口を持つこの建物。
特飲店のなれの果てか何かだろうか。
これ以外はもう、戸建てやマンションになっており名残を見つけることはできなかった。
一番北側にあった豪壮なカフエー建築も近年姿を消してしまったようだった。
ただ、だいぶその数を減らしてしまったとは言え、勝富では見事な遺構が比較的多く残っていた。
満足したのと、せっかく佐世保まで来たのでお昼は7年前にも行った佐世保バーガーの「ヒカリ」に立ち寄った。
佐世保バーガーの破壊力におののいてる pic.twitter.com/oqcIEW4gYH
— レトロな風景を訪ねて (@retro_landscape) 2018年8月13日
[訪問日:2018年8月13日]
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