南蛮貿易の拠点として初めて異国の文化に触れた平戸。
鎖国によってその栄華を奪われ、今では400年前の輝きなどみじんも想像できないような静かな町並みがそこにはあった。
歴史についてはざっと見てきた通り。
で、さっきから歩いてるのが幸橋の先から始まる「宮の町本通り」。
雰囲気的には、商店街も兼ねた平戸のメイン通りと言った感じ。
この道、途中から「オランダ商館通り」と名前を変えるんだけど全体的に古い建物、もしくは古く見せてる建物が多い。
特にまちおこしでそうしてるとかめっちゃPRしてるとかそんなんでもなさそうだけど、個人的には普通に観光資源になりそうなポテンシャルを秘めてそうな印象を受けた。
ちなみに「オランダ商館通り」と言うのは、この先に2011年に復元された平戸オランダ商館があるから。
時間が遅くて入れなかったけど、平戸観光の定番らしいので興味ある方はどうぞ。
キリスト教の話
さっきザビエルさんの話をしたけど、実は長崎県で初めてキリスト教が広まったのがここ平戸。
常に異国の文化と触れ合っていた環境の影響か、キリスト教は猛烈な勢いで広がりを見せて行く。
けど、こっちも鎖国の影響を受け信者たちは「潜伏キリシタン」として信仰を続けることに。
そんな歴史と文化的背景から、長崎や天草地方にはいわゆる「隠れキリシタン」が多く、幕府の弾圧を受けながらも必死に信仰を守ってきた歴史がある。
これが去年世界遺産に登録された『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』で、実は平戸にもふたつほど構成遺産がある。
・平戸島の聖地と集落(春日集落と安満岳)
・平戸の聖地と集落(中江ノ島)
ってなわけで、実は今平戸はものすごく注目を浴びてるわけなんですよ。一部の方には。
歴史上は一発屋だと思ってたけど、これはもう起死回生の逆転ホームランじゃないかって言うね。
ただ、この世界遺産。かなり広範囲に分散してるのでマニア泣かせ。
しかも鉄道不毛地帯も多く、運転できない人にはかなりハードルが高そう。
ポルトガル直伝
平戸南蛮菓子 カステーラ
名前から漂う物々しさがすごい((((;゚Д゚)))
まぁそんなわけで、最果てだったり世界遺産だったり一発屋だったり今色々面白い平戸に是非足を運んでみてはいかが、というのが本日のまとめになります。
もちろん海の幸も美味いし、どこ走っても海が見えるとか夕日がきれいとか他にも魅力はあるんですが全部は伝えきれないのであとは現地でご確認いただければ…!
あぁそうだ、平戸城もお忘れなく。
さて、と。
じゃあちょっくらクルージングでも楽しんできましょうかね。
実は平戸に来た目的は観光ではなく船に乗るため・・
To Be Continued.
[訪問日:2018年8月13日]
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