物言わぬ色街。長浜市の遊郭跡・旧南片町を歩く

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昨秋、と言うか冬も間近の11月なかばに、何を間違えたのか単車で琵琶湖一周というアホみたいなことをやってのけた。それもほぼ思いつきで。

そのとき、「黒壁スクエア」を見るために立ち寄った長浜市で、そう言えば長浜には遊郭があったことを思い出してちょうど近くだったのでどんなところか見に行ってきた。

遊郭があったのは長浜駅から東へ5分ぐらいの大宮町の一角。昔は「南片町」という地名だったらしい。

駅前通りに非常にわかりやすいベンガラ格子の建物があって、どうやらこのあたりのようだと理解するにいたった。

今は「JAZZ & PIZZA」というちょっと珍しい組み合わせの飲食店になっていた。

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長濱町遊郭

『全国遊廓案内』には「長濱町遊廓」で記載があり

現在貸座敷は十五軒あって娼妓は五十五人居る

とある。中規模ですね。

遊郭の跡地は、地図から察するに駅前通りを含む「ロ」の字のような区画だったのだろうと思われる。

「高崎屋」の屋号が残る左手の建物。『全国遊廓案内』に載ってる同名の妓楼はここのことだろうか。

ピザ屋の裏手の路地。いい感じ。

続いて南側の路地。

一見して「うーん」と言った感じのが一軒。

横から見てみる。あーこれは間違いない。
昔は手前にもう一棟あって、カタカナの「ロ」の字になってたって可能性もありそうですね。

路地の後ろを流れるドブ川の向こうに、艶やかな窓を見つけた。

過去の情報を調べてみると、以前はここに三階建ての妓楼が建っていたようだ。
他にも何軒かあったようであるが、今はもうご覧の通りすべて根絶やしにされてしまった。

しかしなぁ、この疎水というか水路が実に廓っぽくてよい。

風情と結界。対極的な役割の担い手。実にいい。

西側に、飲み屋やスナックが密集する一角がある。

かろうじて盛り場の名残をとどめるも、なぜか遊郭跡“らしさ”はあまり感じられなかった。

そして誰ひとりとして、人に会わなかった。

朝方だったからかもしれないが、「湖東一の繁華街」とまで言われた盛り場の現在地としては一抹の寂しさを覚えずにはいられなかった。

銭湯らしき煙突に、色街の名残を見る。

真ん中の更地だけがやけに印象に残った長浜の遊郭跡。
イマイチ不完全燃焼になること請け合いなので、ここはやはり黒壁スクエアとセットで行くのがよいと思う。

[訪問日:2018年11月18日]


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