ついに瀬戸田の中心部までやって来た。
時間は15時半。今治から6時間半というタイムだった。
さすがに疲労の色を隠せなかったが、今日のうちに歩いておきたい場所があった。
その前に、生口島(いくちじま)の紹介を簡単に。
住所は広島の尾道市。そう、まったく実感がないがここは尾道なのだ。
産業は漁業と観光、あと造船。
そして、レモンの栽培が盛んで生産量はなんと日本一を誇る。
しおまち商店街
そんな生口島の瀬戸田にある、ちょっとレトロな雰囲気の残る「しおまち商店街」。
ここがこの日の最終目的地だった。
瀬戸田港から耕三寺まで約600メートル続く商店街。
小さな飲食店や小売店が点在する、どこにでもある商店街。
ってなところか。
あぁ、なんかつぶれたスナックみたいのがあるな。
!!!
これ見つけた瞬間どれぐらいテンション上がったかわかる人は察してください( ̄ー ̄)
地方のごくありふれた寂れかけた商店街。
って感じなんだけど、TVに出る有名店なんかもあって、ここを通るサイクリスト達がSNSで発信したりして一部の店舗では徐々に賑わいを取り戻しているそうな。
まぁ、サイクリングでコンスタントに人が来てくれるし、先述した通りここが中間点なので瀬戸田で泊まる人もそれなりにいるだろうし、離島と言えどもまだマシなほうだとは思う。
お世話になったついでに瀬戸田の宣伝をしておくと、「平山郁夫美術館」「歴史民俗資料館」等々の観光名所がある他、夕日が最強にきれいなサンセットビーチがある。
名物はタコ料理。あとはさっき書いたとおりレモン。
「胸に残り離れない 苦いレモンの匂い」
この島にいる間、この曲がずっと脳内でループしていた。
知名度もなく、大して期待してなかったしおまち商店街。思った以上に見どころがあった。
虫籠窓の古い町家があった。相当歴史がある証拠だろう。
路地裏の風情。吸い込まれるような魅力。
豪商の屋敷のようだ。かなりでかい。
瀬戸田は江戸時代、北前船の寄港地だった歴史があるので廻船問屋か何かではなかろうか。
もう一軒。築150年ほどの古民家を活用したカフェ。
こちらはしおまち商店街の有名店。
初日終了
この日は、しおまち商店街から一本入ったところにある宿に泊まった。
路地裏で人懐っこい猫と戯れたり、夕食で隣に座ったおじさんと住んでる市がたまたま同じだったり、色々感慨深い一日だった。
ちなみにそのおじさん、「しまなみ海道ウルトラフリーウォーキング80km」なるイベントの参加者で、なんとウォーキングイベントもあるらしいと言うのをこの日知った。
(チャリを漕ぎながら、なんかゼッケンつけた人がやたら多いなぁと思っていた)
泊まったのはこちらの「さざなみ」さん。
古くていい宿だった。
やっと長い長い一日が終わった。
寝不足で朝5時から活動し、40km近くチャリで走った。
さすがに疲れたが、とんでもない充実感だった。
明日もまた同じ距離を走らないといけない。
明くる日のことに思いをめぐらせながら、深い眠りに落ちていった。
[訪問日:2018年10月6日]
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