白壁土蔵の町家が立ち並ぶ、うきは市筑後吉井の「白壁の町並み」。
ざっと国道沿いを見終えたら、今度は北側のエリアへ行ってみることにする。
白壁の町並みでは、屋根の形状に注目してほしい。
逆V字をしたシンプルな切妻造りではなく、ここでは圧倒的に入母屋造りが多い。
入母屋造りとは、上部だけが切妻屋根で四方に庇がついた・・百聞は一見、こういう屋根のことを言う。
一般的に、入母屋造りは切妻造りより構造が複雑で、非常に高価である。
入母屋造りの巨大な商家が連続的に立ち並ぶことがどういう意味か・・これだけを取ってもいかに吉井の商人に財力があったかがよくわかる。
圧巻の光景。豊後街道沿いの町並みはそこまで高密度ではないものの、連続的な場所が点在して非常に見応えがあった。
白壁通り
「上町」交差点を北へ曲がったところが『白壁通り』。
保存地区内を流れる二本の川は、まちが開かれたときに農業用水確保のために開削された水路である。
本来の役目は終えたが、今ではまちの美観と言う新たな使命を担っている。
創業明治22年の和菓子屋、「ひた屋福富」。
葛ようかんが人気商品だそうな。
通りはその先でゆるやかに弧を描く。
そして、曲がった先に現れるのが
居蔵の館(旧松田家)。
明治末期に建てられたと言われる、白壁土蔵の商家である。
そしてここ、なんと無料で一般公開されている。(もちろん休館日でした)
「居蔵の館」の前を川沿いに進んだところに立つのが、「鏡田屋敷」。
郡役所の官舎として幕末から明治初期頃に建てられたもので、なんとこちらも無料で公開されている。
(´-`).。oO(うきは市さん気前良すぎでしょ)
“吉井唯一の「屋敷型建造物」”って肩書きが付いてるんだけど、屋敷型建造物ってなんなんだろう・・よくわからない。。
あぁ、そう言えば「居蔵家」って嬉野の塩田津にもありましたね。
他では聞いたことないので、福岡~佐賀あたりの呼び方なのかな。
重厚な居蔵家が数多く残る白壁のまち、うきは市の筑後吉井。
風情ある町並みに、カフェや雑貨屋などの観光要素も持ち合わせたポテンシャルの高いエリアだった。
[訪問日:2018年12月31日]
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