小さい集落とは言え、写真だけは大量に撮ったのでなんだかんだ3ページ目へ突入してしまった渡名喜島訪問記もいよいよこれでラスト。
フェリーターミナルからほど近いところに「道路よりいちばん深い家」と紹介された民家がある。
すごい…なんて深さだ。
道路と屋根を同じぐらいの高さに持ってくることで強風から家屋を守るこの台風シフトにはちゃんと名前があって、「掘り下げ屋敷」と言うそうだ。
この時期、那覇方面も久米島方面も午前中に1便ずつしか出ないのでフェリーターミナルは誰もおらずがらんとしていた。
※2024年年明けに再訪したところ、フェリーターミナルはリニューアルされてものすごくキレイになっていました!(2021年10月に竣工したようです)
壁には「群青」のロケ風景のポスター。
ターミナルには食堂が併設している。
フェリーは昼前に着くので、ここでお昼を食べてから観光に出るのがいいと思う。
そのままフットライト道路の北側へ。
集落内は道が細いので、ここしか見ない人は徒歩か自転車で十分だ。
そもそも車は物理的に通れない道のほうが多いと思う。
竹富島でマイヤシと呼んだ魔除けの石壁は、渡名喜島では「ソーンジャキ」と呼ぶらしい。ちなみに沖縄本島では「ヒンプン」と呼ぶんだとか。
これ、魔除け以外にも目隠し、風よけの役割も果たしているそうでなるほど合理的だな、と。
平成12(2000)年に重伝建になった渡名喜島。
それから本格的な保存修復事業が始まることになり、その第一号となったのが「村並センター」という家屋。
一般公開されてるとかされてないとか・・って話だったけど「ん?」って感じでした。。
豆腐屋さん。
大体歩いたなぁ。そろそろ宿へ戻ろうか。
すごく不思議な意匠の建物があった。
途中、商店で缶ビールとお菓子を買ってから戻り、夕食をとった。
夜の間もずっと風が強く、少し肌寒さを感じるぐらいだった。
せっかくなので、夜のフットライト道路も見に行ってきた。
暖色系の柔らかい光でライティングされた白砂の道。
めちゃめちゃ風情があるので、渡名喜島に泊まったあかつきには是非見に行ってほしい。
夜が明けて・・
沖縄遠征最終日となった四日目の朝。
快晴ではなかったが、天気も回復。風はおさまっていた。
よかった。これならなんとかマーライオンにならずに済みそうだ…。
フェリーが来るまでの間、時間が許す限り島の中をぶらぶらと歩いた。
パークゴルフ場。こんなのあったんだ。
展望台(避難タワー)に上がると渡名喜港が一望できた。
いよいよこの島ともお別れか。名残惜しいな。
ターミナル内で島のお母さんたちがお土産の販売を始めたので、自分用のおやつをひとつ買った。
帰りは「ニューくめしま」という別の船だった。
潮の関係かはたまた船の能力か、2時間15分と行きより30分長い船旅で泊港へ戻った。
今度は船酔いすることなく、終始平穏な航海だった。
沖縄の原風景が残る重伝建の島、渡名喜島。
日常に疲れたとき。沖縄の歴史を感じながらのんびり過ごせる小さな島に、リフレッシュしに行ってみてはいかがだろう。
[訪問日:2019年3月23・24日]
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