東広島市の西条酒蔵通り。
宿場町から始まったこのまちには、当時の名残と呼べるものも残っていた。
明治37年創業の西條鶴醸造。発祥は天保年間という歴史を誇る。
天保年間に掘られた井戸が、街道に面した場所に残っている。
これは必見。
向かいに建つのが1675年創業の白牡丹酒造。
現存する酒蔵では唯一の江戸期創業となり、ここが一番古い。
歴史広場
3つの酒蔵に囲まれた、「西条本町歴史広場」という名の小さな広場がある。
宿場町から「酒都」へ辿った歴史や酒造りについてなど、あれこれ学べる案内板が設置されている。
宿場だった頃は継立場、江戸期には小島屋という商家があったそうだ。
歩きながら、ずっと悩んでいた。
というか、これしか考えていなかった。
「どこで酒を買おう・・。」
悩んだあげく白牡丹の純米吟醸を買って帰ったが、三大銘醸地の名は伊達ではなかった。
本当に美味い酒はずっと記憶に残るものだが、そういう類の美味さだった。
そしてこれは後日談になるが、昨年10月にインテックス大阪で開催された「ツーリズムEXPO」に行ったら東広島市がブースを出していた。
日本酒の試飲も行っていて、担当の人にどれがいいか訊ねられた。
「いやぁ、迷いますね。シロボタンは飲んだことあるんですけどね。めっちゃ美味しかったです」
「あぁ、ハクボタンですね」
さらっと訂正されたーーーΣ( ̄ロ ̄lll)
そして読み方間違えてた~~!!!!
通称「酒蔵横丁」、西条駅前屋台村。
飲食店が数軒入居してる、観光地ではよく見かけるタイプの業態。
最後に西国街道の一本北側を歩いて終わりにしようと思う。
再び賀茂鶴酒造さん登場。
ここも井戸水を一般公開してくれている。
持って帰りたかったけど容器がなかった…。
賀茂鶴酒造の横に、御茶屋(本陣)跡が残っている。
と言っても、明治時代に取り壊されていて今あるのは復元版。
そして、こんな洋館も。
昭和2年に建てられた、「賀茂鶴酒造本社事務所」。
洋館と赤レンガの煙突が調和した美しい景観。
ここは西条一フォトジェニックな場所と言っても過言ではない。
ここ西条では、重伝建選定へ向けて動き出したという話も。
その一環で、2017年には「日本の20世紀遺産」に選定されたそうだ。
何にせよ、住民が主導となって景観保全の機運を高めていくのは素晴らしいことだし、今後も継続していって欲しいと願う。
そして、この記事を読んだ方は、是非とも現地に足を運んでほしいと思う。
[訪問日:2019年6月30日]
コメント
実は西条に住んでいたことがありますが、酒まつりの開催時は酒蔵の見学し放題ですよ。あと、国立酒類総合研究所の利き酒部屋が素晴らしいです。
伊予西条の間違いかと思いました(笑)
ちょっと今度その辺の話詳しく聞かせてください!