飛騨街道金山宿。略して飛騨金山。
このまちを観光する上で絶対に外せないのが「筋骨(きんこつ)」と呼ばれる路地裏である。
百聞は一見。
早速筋骨めぐりにくり出すことにしよう。
幅1mの国道
赤道(あかみち)と言う言葉がある。道路法で道路と認定されていない道のことで、かつては国が管理する公道で日本各地にあった。
「筋骨」は飛騨地方の呼び名であるが、つまるところ赤道の名残なのだそうだ。
下呂市と合併して市道となったが、驚くことにそれまでは国道だったのである。
大事なことなのでもう一度言おう。
この道が、かつては国道だったのだ。
一応筋骨は幅三尺以上(1尺は30.3cm)と言う定義があって、つまるところ最低90cmほど。概ね1mぐらいの幅である。
普通に人が歩いてすれ違うのは困難、と言うかほぼ無理である。
信じられるだろうか。どう見ても私有地にしか見えないのにこれでも公道なのである。
ちなみに「筋骨」と言うのは人の筋と骨になぞらえて、“複雑に絡み合っている”の意味だそうだ。入り組んだ狭い路地裏に相応しい名前だと思う。
飛騨金山に筋骨が張り巡らされているのは、人や馬の往来に使う街道と区別して、住人の生活道路として整備されたからなのだそうだ。
今でも共同通路として、また、集落内を移動する近道として機能している。
観光資源としても活用されていて、先述したように散策マップも用意されている。
また、筋骨を案内するガイドさんもおり、有料で案内してもらえる。(筆者が出会ったのがまさにこの人達だった)
そもそも路地裏が好きな自分にとって、古い木造家屋を縫うように細い路地裏が入り組んだ筋骨めぐりはめちゃくちゃ楽しかった。
時間が許すなら一日中歩いていたいぐらい魅力的だった。いやホントに。
これまで見てきた筋骨は、おおむね先ほど歩いた旧飛騨街道と並行する区間。
他にもまだありそうだったけど、水路があって雰囲気が良いのでひとまずここを推しておきたい。
農作業中の地元のおじさんに出会った。
筋骨の途中にまさか農地があるとは。。
筋骨への出入り口はいたるところにあって、うっかりしてると見落とすようなところが多い。
だって出口がこうだもの。。
とっておきの筋骨へ
その後、再び先ほどのガイドさんと出会い、言葉を交わしてたら普段は案内しないというとっておきの筋骨を教えてもらった。
これがその入口。え、どう見ても私有地ですやん…。
どん突きで右手に折れていたところまではいいけど、その先は大人はかがまないと通れない高さだった。
これはすごい…。ちょっと武者震いしてきた((((;゚Д゚)))
ガイドさんにとっておきと言われた手前、場所は明かせないけど・・
最後にヒントを出しましょう(笑)
その前に、まだやることが残ってるので・・行きましょうか、例の場所へ。
(3ページ目へ続く)
コメント
素晴らしい…素晴らしすぎます…こんな素晴らしい場所があったとは
遺構といい好きなモノをギュッと凝縮したような場所です
カメラをぶら下げながら散歩したいですな~
私もここは久しぶりに鳥肌が立つぐらいの衝撃でした!
是非現地で歩いて感動を味わってください!