奈良・生駒山にある日本最後の桃源郷とも言うべき色街、『宝山寺(生駒)新地』。
そこは、同じ新地の名が付けども、関西の他の新地とは一味違った「大人の遊び」ができる未体験ゾーンでもある。
生駒新地の遊び方
ここの旅館は、大阪の新地みたいにやり手婆に声をかけられるどころか、ドアが開け放たれているものの基本的に誰もいない。
それゆえ、「ごめんくださーい」とこちらから声をかける必要があり、小心者ならこの時点で少しめげるかもしれない。
遊びたい人は、女将さんに「遊べますか?」と聞けば応じてくれる。
ここは今里や信太山と同じく置屋から呼んでもらうスタイルなので、基本的にどの旅館に入っても変わりはない。
ならば、建物の外観とか部屋からの眺めがよさそうとか、あとは何かしら自分の基準で選べばいいと思う。
関西の他の新地と決定的に違うのが、そのシステムにある。
120分27kからで、泊まりは食事別で40k、食事付で70kとなるらしい。
スピード勝負のちょんの間と異なり、のんびり逢瀬を楽しむことができる。
ちなみに、かの飛田が30分21kという現実を考えると、恐ろしくコストパフォーマンスが高い。
女の子は人妻が多く、若くても30代前半からと年齢が若干高めなのが特徴。
大浴場に一緒に入ったりお酌をしてもらったり。文字通り、人妻と不倫旅行している気分を味わうことができるのがここのウリである。
値段的にも時間的にも、若者よりは40代以降のおじさん向けと言えるだろうか。
同年代のほうが話も合うだろうし。
レトロな街並みを紹介するサイトのはずなのに、だんだん裏風俗紹介サイトみたいな展開になってきたのでここらで一度戻します。。
アーチから石段を上りがてら、もう少し旅館街の様子を見て行くことにする。
このたぬきのにやけ具合。殴りたくなるほど小賢しい顔してると思いませんか?w
まるで
「お?今から入るんか?楽しいことするんか?(・∀・)ニヤニヤ」
って言ってるように見えるんですよね。なんか。
あ、ひとつ言い忘れてましたが、風俗旅館と言えども表向きはまったくもって普通の旅館なので、もちろん普通に宿泊することもできます。
ざっと宝山寺新地の歴史についても触れておこうと思う。
生駒駅からの参道に料理屋や旅館が軒を連ねていた宝山寺は、大正時代頃に芸妓が出入りするようになった。
置屋も置かれ、花街として発展するが、戦争のさなかに一度解散。戦後復活するも、クラブ、バー、キャバレーなど性風俗の百花繚乱時代になった昭和40年代あたりから徐々に衰退。
そんな経緯があり、現在は裏風俗としてなんとか生き延びているというわけである。
旅館街が終わりを迎えるあたり。この先に聖天さんこと宝山寺があるが、時間と余計な体力を消費したくなかったのでここで引き返した。
いつかまた来ることがあればそのときお参りすることにしよう。
狭いエリアなので20分ほどでひとしきり散策を終えてしまった。
しかし、国内でも類を見ない特異な色街は、まさしく「異界」と言える姿で深い余韻を心に刻み込んでくれた。
これにて奈良編は終了。
京都に始まり奈良へと続いた色街めぐり。いよいよ次からはラストの大阪へと駒を進めて行く。
[訪問日:2014年7月21日]
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