引き続き直島、本村の集落をぶらぶら。
地域活性化の一環で香川大学の学生が運営するカフェ「和cafeぐぅ」。週末のみ営業しているそうな。
アルバイトやサークルじゃなくて、地域活性化に自分の時間を使う。
意識高すぎでしょ。
自分の学生時代を思い出してみると、4年間ほぼほぼバイトに明け暮れてた。
おかげで単位が壊滅的で卒業がギリギリだったというねw
もし当時、友達がボランティアでカフェの運営やろうぜ!とか持ちかけてきても絶対やらなかっただろうな・・町おこしとか興味なかったし。
脱線してしまったので本筋に戻ろう。
民家の密集度合いは宮ノ浦のほうが上だろうか。
ただ本村の路地も昔ながらの漁村の雰囲気をとどめている。
地域おこしについて思うこと
島にベネッセの手(資本)が入るようになってからかれこれ30年ぐらいが経つ。
冒頭で触れたとおり、観光客の数を見れば成果が充分出ていることは明らかだ。
果たして、視点を当初の目的だった“よりよいコミュニティづくり”に向けたとき、このプロジェクトは成功したと言えるのだろうか。筆者は観光客数よりむしろそっちのほうに興味がある。
都市部から来た観光客と島の住民。
異なる文化的背景を持つ両者が触れ合うことによってよい方向での相互作用が働き、直島のファンになり、結果的に島に移住したり事業を始める人が現れたりする。
個人的にはここまで行って初めて成功だと思っている。
「地方移住」というものを論じるとき、とかく自然環境や利便性、仕事の有無などがフォーカスされがちだが、結局最後は“人”に行き着くのではないだろうか。
地域住民とよい関係性を築けないことが最大にして唯一の障壁であり、逆にそこさえクリアすればあとはどうにでもなる気がしている。
挨拶を交わしたり、軽く談笑をした直島の人達はみな一様に親切で優しかった。
だからだろう。直島は移住者希望者が多く、住宅に関しては供給より需要のほうが上回ってるそうだ。
それを聞いたとき、まぁそうだろうな、と。
「アート」はあくまでフックである。島に足を運ぶきっかけに過ぎない。
島に行き、自分の足で現地を歩き、五感で味わう。
島の人たちと話をし、新しい関係が生まれ、それがより深化していく。
そうして初めてここに住んでみたい、という感情が芽生えるのではないだろうか。
地域の魅力をPRすることばかりに意識が集中していて、観光客を呼び込んだはいいけどホスピタリティに欠けるような自治体や地域は実際のところ結構ある。肝心なところが足りないのである。
定住人口を増やしたければ、まずはファンを増やすこと。行政じゃなくて地域の人たちが自ら先頭に立って頑張らないとダメだと思う。
自分の場合も、今まで行った場所の中で「ここ住んでみたいなぁ」と思ったまちがいくつかあるけど、なぜそう思ったかと言えばそれは地元の人と話したことがいい印象として残っているから。
っていう場所が実際多い。
直島の移住者たちはきっとそのあたりのことが分かっているはずだから、この島はこれからもずっと進化していくんだろうな、楽しみだな、なんて勝手に思っている。
3年に一度開催される現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」。
直島がメイン会場となるので、島に行ってみたい方はこの“瀬戸芸”をフックにするといいかもしれない。
町並みやアートの解説一切なしでひたすら書きたいこと書いてきたけど、こんなところでそろそろ散策を終えようかと・・(すいませんw
まぁ、写真結構貼ったので大体伝わりましたよねw
本村の集落はこんな感じです。
そうだ、昼飯・・
なんとか2~3軒ほど開いてるところを見つけたので、迷ったあげく民宿もやってる「石井商店」さんへ。(うどんの暖簾に惹かれた)
特に食べたいものがないとき、香川にいたらなんとなくうどん食べますよね?
宇都宮だったら餃子食べますよね?
あれ、そんなことないですか?
食後に甘酒を飲んで・・
宮ノ浦まで戻る気もなかったので、帰りは本村から小型船で宇野港へ戻った。
一日5便しか出ないのでお乗り遅れのないよう・・
[訪問日:2020年1月5日]
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