家島には古くから風待ち、潮待ちの島としての歴史があり、神武天皇の時代に「波静かにして家の中にいるようである」と仰せられたことでその名がついたと言われている。
また、古事記や日本書紀に登場するオノコロ島(オノゴロ島)を家島とする説もあり、「※国生みの島」のキャッチフレーズを使用している。
※イザナギノミコトとイザナミノミコトが国生みの際にはじめて作った島。現在、淡路島南方の「沼島」が最も有力であるというのが定説になっている
現在の主要産業は漁業と海運業であり、あまり観光に力を入れているような感じはしなかった。
最も、力を入れていればもっと有名であって然るべきだと思う。
基本的には瀬戸内の離島で見られる一漁村と性質的には近似していると言えるだろう。
それでありながら、姫路から30分という抜群のアクセスがこの島を「手軽に行ける島」の地位へ押し上げている。最終的にはそんな印象が残った。
いや、ホント京阪神からのアクセスがよすぎて日帰りも全然可能なんです。
岡山、広島、香川あたりだとなかなかそうはいかない。
とは言え、魚食べに行くなら淡路島で十分だろうし、結局何に価値を置くか、である。
筆者としてはやはり“島ステイ”をオススメしたい。
魚づくしの食事と部屋からのオーシャンビューはやはり離島でしか味わえない特権だと思う。
宮集落へ
真浦を大体歩いたところでもうひとつの宮集落へと向かった。
集落が対岸、目の前に見えてるのに陸路だとえらい迂回させられて泣きそうになった。
お願い・・橋架けて・・(懇願)
着いた頃にはすでにくたくたになっていた。
離島は基本、交通手段が徒歩しかないのでとにかくよく歩かされる。
まぁ、健康的で何よりなことです。
家島の港は湾になっているので本当に穏やか。風待ちの港だったことも納得である。
宮集落も、雰囲気的には真浦と大差なかった。
こんな感じで細い路地に家々が密集している。
平地も僅かで、少し内陸へ向かうとすぐに傾斜が付き始める。
よくもまぁこんなところにこんなに家建てたなぁ、とか妙なところで感心してしまう。
どうでもいいけど、引っ越しとかめちゃめちゃ大変じゃありませんかね?
冷蔵庫も巨大なタンスも全部下からマンパワーで上げるわけですよね・・
宮集落は港からまっすぐ傾斜がついてるので上に行けば行くほど見晴らしがよい。
観光客がそもそも珍しいのか、階段で出会った主婦にものすごい勢いで絡まれて少しおしゃべりをした。
そしたら、ちょっと行ったところに展望台があると教えてくれたのでそこへ向かってみた。
家島十景のひとつ、「宮浦夜泊」。
真浦方面まで一望できる、おそらく家島イチの絶景ではないかと思う。
いかがだっただろうか。
新鮮な魚料理とオーシャンビュー、そして最強の路地裏風景が待つ家島本島。
今はあまり積極的に推せないが、アフターコロナの旅のプランに是非とも加えていただけると幸いである。
[訪問日:2020年2月8日]
コメント