御所のレトロアーケード「新地商店街」と「末広商店街」

奈良県
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「御所」と聞くともっぱら京都をイメージする方が多いかもしれないが、奈良県に御所という市がある。
読み方は「ごしょ」ではなく「ごせ」である。

御所はJRと近鉄が通っているが、両者はかなり近接しており乗り換えも容易にできる。
ずいぶん利便性の高い街だなと思う。

JRのほうの御所駅の目と鼻の先に、踏切を挟んでふたつのアーケードが向かい合っている。
この日はコレを見に来た。

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末広商店街

まずは線路に並行する「末広商店街」から見て行こう。

100mほどの短い商店街だった。日曜だったのが悪かったのか、店が1軒も開いていない。
由々しき事態である。

とは言え、すべて廃業したシャッター通りかと言えばそうでもなさそうだ。
平日の昼間にでも来ればおそらく“生きた商店街”を見ることができるだろう。

たこ焼きの看板が渋い。

よくよく見るとアーケードは開閉式になっている。
この手のヤツは屋根の寿命が来ちゃって骨組みしか残ってないパターンが多いけど、ちゃんと残ってるのは珍しい。

てか、今でもちゃんと開閉してるんですかね、これ。

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新地商店街

線路を越えた先にあるのが「新地商店街」。
なるほど、どうやらここの住所が御所市新地町であるようだ。

てっきり遊郭や赤線にちなむ歴史でもある土地なのかと思ったが別にそういうわけではなさそうだ。

歩きはじめてすぐに視線を持っていかれるのが盛大に廃業しているパチ屋「トーカイホール」。

トーカイホールの横から隠れ家感満載の細路地が伸びていたので入ってみるとこっちにも看板があった。
なるほど、現役の頃はこちらからアプローチしてくる人も普通にいたのだろう。

アーケードは鉄骨。屋根も比較的しっかりしている。
崩落したり穴が開いたりもしてなさそうだ。

そこまで古い商店街ではないのか、それともアーケードが後天的なものなのか。

空き店舗もそれなりにありそうだが、こちらはまだ商店街として機能していそうな雰囲気だった。

ほんの2年前ぐらいの情報では営業確認できたスギモトさん。
うーん…なんとも判断がつかない。

しかし鉄骨の色合いがいい感じですね。

暮しの店 サンナミ

正面も強烈だけど側面はもっと強烈だった。
何屋さんだったんだろう。

建物の横には水路が。

コレ実は環濠で、御所はその昔、環濠集落(周囲に堀を巡らせた集落)だった歴史がある。
今でも満々と水を湛えているのはなんだか感動するな。

現役の肉屋。

反対側の入口。
途中道路を横切りつつ、なんだかんだ200mぐらいの短い商店街だった。

肉屋の脇をちょっと歩いたところに元歯科医院という洋風建築が残っていた。
この日最大の収穫はアーケードではなくコイツだったかも。

さて、御所はそもそもがかなり歴史のある街で、今でも古い建物がそこかしこに残っている。
というわけで次回、もう少し御所のまちを歩いてみようと思う。

[訪問日:2020年9月27日]


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