茨城県南部最大の都市、土浦市。
全国の花火師たちがその腕を競い合う花火競技大会が有名だが、あえて言うならば有名なものはそれぐらい。
強いてもうひとつ挙げるとすれば北関東最大級の風俗街がある、ということになるのだが、今回はまさにその歓楽街を歩くために遠路はるばる茨城まで赴いてきた。
そんなわけで、上野から常磐線に揺られること1時間。土浦に到着。
常磐道で通過したことはあれども、たぶん降り立ったのは初だと思う。
桜町二丁目
歓楽街は、駅からほど近い桜町二丁目あたりに密集している。
霞ヶ浦が近く、かつては湿地帯だった場所を1926年(大正15年)に造成。旧海軍の航空隊が近くにあったことで、元々明治時代から続く花街だった桜町に料亭やカフェが集められ、一大女性街を形成するにいたった。
土浦駅のすぐ南を流れる桜川。戦後の赤線を経て現代は北関東屈指の特殊なお風呂屋さん街となっている桜町は、この桜川の土手から下りてすぐのところに広がっている。
川沿いの風光明媚な景観に風流を感じつつ、おもむろに体を180度回転させるとこうなる。
ギャップがすごくてもはや苦笑いしか出てこない。
川沿いに一軒ぽつんと建っていたお店。正面と側面の格差が痛い。
以前はつぶれた店舗が放置されてたらしいけど、現在はバーか何かになったみたいですね。
歓楽街の端っこまで来たので、そろそろ土手から下りて数十店舗の風俗店が乱立する桜町とやらを散策することにしましょう。
いきなり奇っ怪な造形物が現れたと思ったら・・ビジネスホテル・・だと?どっからどう見てもそうは見えない。
ちなみに、筆者の目的はあくまで赤線時代の名残や古い町並みなので、北関東最大の歓楽街とか関東では吉原、堀之内に次いで風呂屋の店舗数が多いとかそんなのはどうでもよかったりするわけで。
むしろ、いまだに現役の街のほうが歩きづらいので苦手だったりする。そんなわけでこのときは少々足が重かった。
ぱっと見、元妓楼に見えなくもなかったので脊髄反射的にシャッターを切ったけど、さすがにちょっと無理があった。
そんなことより、目の前に立つ「昼間最大300円」の看板に戦慄した。駅徒歩5分強くらいだよ、ここ?
きらら通りという名前がいかにも胡散臭くて(・∀・)ニヤニヤしてしまう。
歓楽街や風俗街の地名にこういうキラキラ系の名前が多いのはもう全国共通ですね。
路地を折れたら待ってましたとばかりにピンクゾーンの歓迎を受ける。
性風俗の歴史を俯瞰してみると、現代のド派手なネオンや塗りたくられたピンクは、間違いなく史上最も下品な部類にランクインすると思う。
なんていうかもう、情緒がないのよ(嘆)
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