大阪屈指のピンクゾーン。「十三」の路地裏がなかなか楽しいので是非見てほしい

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大阪梅田を出発した阪急電車が京都、神戸、宝塚(北摂)方面へと分かれるターミナル駅が淀川を渡ってすぐの「十三」である。

関西人にはおなじみであるが、おそらく他地域の人は読めないだろう。非ネイティブの筆者も昔は「じゅうぞう」だと思っていた。
「じゅうぞう」でも「じゅうさん」でもなく、じゅうそうと読む。

以前新大阪に通勤していたときに、運動がてらちょくちょく淀川べりを十三まで歩いていた筆者にとっては少々思い出深いまちである。

しかしこの十三、関西では有名なピンクタウンでもある。
住民からしたら怒りたくなるような話かもしれないが、三大イメージを挙げるとすれば「いかがわしい」「胡散臭い」「ガラ悪い」となる。(あくまでイメージです)

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しょんべん横丁

そんな十三はいわゆる下町でもあり、風俗店の他に酒場横丁やアーケード商店街が高密度で集積している。この日の目当てがそれだった。

手始めに、西口の改札を出てすぐ右手に曲がったところに位置する『しょんべん横丁』から歩くことにしよう。

噛みしめれば噛みしめるほどつくづく酷いネーミングだと思うしょんべん横丁は、戦後闇市上がりの酒場である。
かつてはこのあたりにトイレがなかったので路地で小便をした人が多かったことから名付けられたようだ。

2014年3月に39店舗を焼く甚大な火災が発生し、2016年10月に再建からの営業を再開。
しかし、道幅が2.5mから4mになるなどかつての風情はだいぶ失われてしまったと聞く。

しょんべん横丁はどん突きで左に曲がり、並行する路地につながる。

一本西側のこちらは「なかすじ」と呼ばれ、しょんべん横丁は広義には二本の路地に挟まれた一帯を指すようだ。

二本の路地がぶつかるところ

かなりの店舗がひしめき合っているが、以前はこれ以上に道幅も狭くさらにカオスな雰囲気だったと言うから是非とも見てみたいものであった。

なかすじの入口はこうなっている。
右手に見えるのが国道176号線で、ちょうど右端に写っているビルのあたりが歓楽街の中心となる。

遊び人諸氏はまっすぐそちらへ向かうのがよろし。

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十三駅前西商店街

大小問わずで見ると、十三はとにかく商店街の数が多いまちである。
小綺麗なアーケードは紹介しても面白くないので、続いてはなかすじから続く「十三駅前西商店街」。

この通りも大衆酒場やらラーメン屋やら庶民的な店が集まっている。

それにしても大衆酒場の店構えが渋すぎて涙が出そうになる。
って言うかよく見たら営業はもうしてなさそうですね。

被写体の人物と背景のシンクロ率が高すぎてビビった1枚。

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続いて東口へ

続いてガードをくぐって東口へ。
こっちも駅から至近距離に面白い横丁がいくつか存在している。

正面に伸びるのが「十三駅前通」で、左手が「十三東駅前商店街」。
まずは左のほうへ行ってみる。

情報量が多すぎて脳内がフリーズしそうになりながらも、視線が捉えたのは個室ビデオ店の看板だった。
駅徒歩1分の素晴らしい立地に十三というまちの闇を思う。

その先は「十三戎小路」なるちっちゃい横丁だった。
全部で3店、しかもひとつはビデオ屋なんだからあえて横丁化させなくても…。

長くなってきたので一旦区切りましょか。

(2ページ目へ続く)

コメント

  1. ザネ子 より:

     大阪へ行くのは親戚宅を訪問する時くらいで、私は田舎者なので叔父や叔母はいつも近代的な場所を案内してくれていました。今度、訪問する際には雰囲気のある場所を歩いてみたいです。
     
     今年も、興味深い記事をありがとうございます。気軽に旅ができない日々が続いていますが、お体に気を付けてください。これからも楽しみにしています。

    • machii.narufumi より:

      ザネ子さん
      ご無沙汰しております。こちらこそ、いつもご覧いただいていることにとても嬉しく思っております。
      私自身このブログをやり始めてもうずいぶん経ちますが、同じように昔からずっと読んで下さっている方がいるのは本当にありがたいですね。励みになります。

      来年もまたよろしくお願いします。

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