猫にも無事会えたところで、本浦の路地へ分け入ることにした。
広さで言うと岩坪の倍ぐらいはある、名実ともに真鍋島の中心部である。
本浦の集落へ
いきなりこんな素敵な廃旅館に遭遇。
是非現役時代に一度でいいから泊まってみたかった。
そう思わせてくれる素晴らしい佇まいだった。
建物の横には赤い洗面台。
総じて、推定明治~昭和初期頃の建物がよく残っている。
白壁の蔵まであった。
ここも元旅館だったようだ。「久一旅館」と書かれた看板がそのまま残っていた。
真鍋中学校
真鍋島随一の観光名所と言えば、やはり『瀬戸内少年野球団』の映画に使われた真鍋中学校を置いて他には見当たらない。
本浦の集落をまっすぐ山側に歩いて行けば中学校へとたどり着く。
真鍋中学校がすごいのは、映画のロケに使われたことはもちろんだが、それ以上に1949(昭和24)年に建設された木造校舎が今でも現役で使われていることに他ならない。
ご覧いただこう。
どーん。
見たまえ・・この圧倒的な存在感を。
などと思わず口走りたくなるような威風堂々たる建造物である。
この日は日曜だったので学校はお休み。
授業中だったらさすがに敷地に入ることすら躊躇われたかもしれない。休みでよかった。
どれ、ちょっと窓越しに中を拝見…。
手前は校長室だった。
裏からぐるりと反対側に回ってみよう。
年季の入った木造建築だけど、実は戦後の建物。
小豆島にある「二十四の瞳」の岬の分教場なんて明治期で築120年だからそれに比べたらまだ新しいよな。
反対側からは階段と廊下が見えた。
この階段・・堪らんなぁ。
ミシミシと音を立てながら一歩ずつ踏みしめて上ってみたい(笑)
校庭を見る。少しだけ高台になっているので、この右手には海が見える。
ちょうど校舎の裏手の斜面を少し登ったところに休憩所兼展望台のような場所が整備されていたのでちょっと行ってみることに。
おおおぉ
これは見事・・絶景だ。遥か彼方には本州が見える。
真鍋中学校に行ったらここは絶対寄るべし。
さて、とりあえず絶対見なければいけない場所には来れたので、残りの時間で本浦地区の路地を彷徨うことにしよう。
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